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2012年 01月 01日 ( 1 )
百両が欲しいと夢で金握り――先代三遊亭金馬「初夢」+古今亭志ん朝「夢金」
 
あけましておめでとうございます。旧年中はたびたびのご来訪ありがとうございました。本年も旧年と変わらぬお引き立てのほどをお願い申し上げます。

正月落語はすでに一昨年の元日に「新春名人寄席」という番組を組んでいます。そのときに好きな正月噺は集めてしまったので、今年はひとつだけ。

これは上記の新春寄席で短縮版をサンプルにしましたが、ノーカットのクリップがアップされていました。

三代目三遊亭金馬「初夢」


「縁起」を「いんぎ」と発音する下町訛りのすごさよ! 亡父もなかなか東京下町訛りが抜けず、「ひ」はみな「し」になっていましたが、「え」を「い」にすることはあまりありませんでした。落語では、おかみさんも、亭主のことを「おまえさん」とはいわずに「おまいさん」といいますが、あの系統の訛です。

声もよく、もの知りで、愛嬌があり、楷書で噺をやってもつねに軟らかく、三代目三遊亭金馬はじつにいい噺家です。こういう噺家を目の敵にした安藤鶴夫という人も、ずいぶんと意地の悪い人だったのでしょう。

べつに元日だとか正月だとかにかぎった話柄ではないのですが、冬の夢の噺を加えておきます。動画のほうはひどさもひどし、とんでもない代物なので、音声だけをどうぞ。

古今亭志ん朝「夢金」


夢は五臓の疲れとも申します。「鼠穴」という噺では、これを「夢は土蔵の疲れ」という、ものすごい駄洒落でサゲにしています。初夢も、見ないほうが安らかな眠りといえるのかもしれません。

なんだか、先代三遊亭金馬師に初春の挨拶をかわりにやっていただいたようなものですが、とりあえず、本日はこれまで。遠からず、レギュラー・プログラムに復帰の予定です。


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by songsf4s | 2012-01-01 14:51 | 落語