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2011年 08月 06日 ( 1 )
エレクトリック・シタール・クレイズ 後編 1970年代+α
 
夏休みに入ったせいなのか、当家のお客さんも一、二割減という感じです。いや、たんに、「更新疲れ」かもしれませんが。

書く方も、しじゅうのことになると、ときおり倦んでしまうことがありますが、それ以上に、お客さんのほうが読み疲れることがあると、つねづね思っています。それで、ときおり数字がガタンと落ち込むと、お客さん方もお疲れね、とニヤニヤするというしだい。

暑いときに長いものはうとましいでしょうから、今日は、ほんの数曲で、さっと切り上げる、というつもりで取りかかっていますが、はてさて、どうなりますことやら。ビルボード・ヒットに限定し、寄り道もせずに一気に駆け抜けようと思います。

◆ センティメンタリー・ソウルフル ◆◆
エレクトリック・シタールは、60年代にはいろいろなタイプの曲で使われ、カントリー的な感触すらあったのに、結局、あれは70年代ソウルの楽器、という印象が残っています。

大ヒットではないので、それほど印象に残っていませんが、まずはモータウンの曲で使われた例を。

Stevie Wonder - Signed, Sealed, Delivered


前回とりあげたフリーダ・ペインのBand of Goldと、このスティーヴィー・ワンダーの曲で終わっていれば、エレクトリック・シタールすなわち70年代ソウル、という印象にはならなかったでしょう。問題はそのあとです。

The Stylistics - You Are Everything


当時もそうでしたが、いまもって、フィリー・ソウルの一部には、なんとなく居心地の悪いものを感じます。いい曲だ、ヒットして当然だ、と思いながらも、流行っているホスト・クラブに迷い込んだようで、席に坐る気にはなれないのです。スタイリスティックスは典型的なホスト・クラブ・サウンドに感じます。

時期はちょっと下りますが、もう一曲、スタイリスティックスを。

The Stylistics - You Make Me Feel Brand New


なんといいますかね、演歌の男性歌手やコーラス・グループが、酒場の女性の一人称の曲をよく歌いますね。なんだか、あれを聴いているような気分になり、ちょっと尻がむずむずするわけです。いや、ヒットして当然とは思うのですがね。

つぎの曲は、ディストーションがかかっているので、百パーセントの確信はありませんが、たぶん、エレクトリック・シタールでしょう。

The Chi-Lites - Have You Seen Her


しまった。いま気づきましたが、もっと古いエレクトリック・シタール付きフィリー・ソウル・ヒットがありました。

The Delfonics - Didn't I Blow Your Mind This Time


Didn't I Blow Your Mind This Timeは1970年のヒットなので、ソウル方面としてはかなり古いほうでしょう。

またしても、イフェクターがかかっていて確信はありませんが、この曲のイントロやオブリガートで使われているのも、エレクトリック・シタールのような気がします。プロデューサーはトム・ベル。

Dionne Warwicke with the Spinners - Then Came You


70年代ソウルは星の数ほどあれど、ヒットしていた当時も、その後も、もっとも好きなのはこのThen Came Youです。いたって稚い嗜好をもっているので、ベッドに横たわった透け透けナイティーの美女がチラチラするような退嬰的サウンドにはなじめず(そのわりにはシルヴィアなんか笑いながら聴いていたが)、ミディアム・テンポ以上の、軽くステップを踏むような曲が好ましいのです。

まだいくつかあったと思うのですが、記憶に残るほどのメイジャー・ヒットにかぎるとこのあたりでほぼカヴァーしたような気がします。とーんでもない、森の石松をお忘れか、というのがあるようでしたら、ぜひコメントにどうぞ。

◆ コーダ ◆◆
70年代ソウルとエレクトリック・シタールという話は以上でおしまいですが、あと少しだけ曲を加えておきます。

80年代なかば、MTVが盛んになると、ひところは忘れていたチャート・ヒットをまた聴くようになりました。とはいえ、ヴィデオのほうが面白く、盤を買うことは滅多にありませんでした。その例外はごく一握り、そのうちのひとつがこの曲。

Paul Young - Every Time You Go Away


あのときは分析的に聴いていないので、ただなんとなく好きで12インチ・シングルを買ったのですが、いま振り返ると、やはり、なによりもまずエレクトリック・シタールが懐かしかったのだと思います。

もうひとつ、改めて聴いて、けっこう繊細なプロダクションをやっていると感じました。エレクトリック・シタールと同じあたりのステレオ定位でべつのギターを重ね、さらに間奏でもう一本追加、なんていうサウンド構築はおおいに好みです。いや、好みだから買ったのですが!

もう一、二曲と思ったのですが、さらっと読める長さを超えつつあるので、本日はここまで。次回、今日オミットした曲で番外編をやるかもしれません。


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by songsf4s | 2011-08-06 23:56