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2011年 05月 07日 ( 1 )
グレイトフル・デッドのブランチ探し その4 It's All Over Now
 
今夜はまったく時間が取れなかったので、枕なしでさっそくグレイトフル・デッドのブランチ探しのつづきです。今回はIt's All Over Nowです。ディランの曲ではないのでご注意を。ディランのほうのタイトルはIt's All Over Now Baby Blueです。デッドはごく初期、ディランとツアーをするはるか昔から、こちらの曲もカヴァ-しているので、話がこんがらがるのですが。

このIt's All Over Nowは、他の「ブランチ」とは異なり、厳密には、ぜんぜん知らなかったわけではなく、1ヴァージョンだけ知っている日のものがあったのですが、意外にも、60年代終わりにはすでにレパートリーにしていたようで、調べたらかなりの数がありました。たんに長いあいだ正規盤にはならず、近年のアーカイヴ・テープ怒涛のリリースの結果、ようやく盤として聴けるようになったというだけです。

毎度申し上げるように、わたしは80年代、ブレント・ミドランドがいたデッドは嫌いなので、90年代に入ってからの日のヴァージョンを行きます。1990年9月20日ヴァージョンです。

グレイトフル・デッド It's All Over Now
(1990年9月20日ヴァージョン)


キーボードが交代し、嫌な声がひとり分聴こえなくなるだけで、これほど劇的にバンド・サウンドが変わるものかと、愕然とするほどの別人ぶりで、もっと早くミドランドには消えて欲しかったと地団太踏んでしまう出来です。タイムマシンがあれば、1980年に行って、ミドランドを殺したいと思うほどです。

このシリーズで取り上げたデッドのカヴァーは、どの日もガルシアの体調が悪く、ヴォーカルのみならず、ギター・プレイもいいものがなかったのですが、やっと、デッドのよさが感じられる日のヴァージョンを取り上げることができ、欣快に堪えません。

もっとも、この曲はデッドによくマッチしたのか、ほかの日のヴァージョンも、悪くないものが多数あります。Dick's Picks Vol. 18 CD1収録の1978年のヴァージョン、Dick's Picks Vol. 20 CD3収録の1976年のヴァージョン、Rocking the Cradle: Egypt 1978収録の78年ヴァージョン、どれも楽しめる出来です。

要するに、ブレント・ミドランドさえいなければ、わたしはどの時期のデッドも好きだというだけに過ぎないのです。しいていうなら、最後のエジプト・ヴァージョンがいちばん派手で、もっとも楽しい出来かもしれません。

◆ 根っことその他の枝 ◆◆
オリジナルは、ヴァレンティーノーズ、すなわち、この曲の作者であるボビー・ウォマックと兄弟たちのグループによるものです。



プロデューサーはサム・クック。ボビー・ウォマックはサム・クックの弟子のようなものだったわけで、クック未亡人が、クック没後すぐにウォマックと再婚したについては、いろいろいわれたのも無理もないと思います。まあ、クックは稀代のレイディー・キラー、どっちもどっち、というところでしょうか。

しかし、わたしのみならず、この曲はヴァレンティーノーズではなく、こちらのヴァージョンで知ったという方のほうがずっと多いでしょう。ローリング・ストーンズ It's All Over Now



意外にも、なかなかいい出来のライヴです。ミック・ジャガーのパフォーマンスはまずまずですし、チャーリー・ワッツも、フィルインで拍が寸詰まる悪い癖はちらちら出てきますが、バックビートはそこそこ安定しています。

いや、このヴァージョンだろうが、スタジオ・ヴァージョンだろうが、出来とは無関係に、このオブスキュアな曲を世に知らしめるにおいては、ストーンズの寄与が大きかったのはまちがいないでしょう。

しかし、わたしはストーンズが好きではないので、It's All Over Nowをはじめていいと思ったのはべつのヴァージョンでのことでした。スタジオ・ヴァージョンはクリップがなかったので、かわりにライヴ・クリップを貼り付けておき、あとで、自前サンプルをアップして補足することにします。

ライ・クーダー&デイヴィッド・リンドリー It's All Over Now


ファイルが見つからなくて焦ったのですが、あとで補足するまでもなく、ギリギリで発見できたので、いっしょにスタジオ・ヴァージョンもアップします。

サンプル Ry Cooder "It's All Over Now"

ライ・クーダーとジム・ケルトナーはタイムがぴったり寄り添うので、ギターもドラムもいい気分で聴けます。ティンバレスはミルト・ホランド。この人も、ジム・ケルトナー同様、ライ・クーダーのセッションでは常連でした。

もうひとつ、ソロになってからの、ボビー・ウォマックによるセルフ・カヴァーもあります。

ボビー・ウォマック with ビル・ウィザーズ It's All Over Now


最近はすっかり宗旨替えで、ボビー・ウォマック贔屓になったので、このヴァージョンも、まあいいか、です。昔だったら、まったく受け付けなかったでしょうけれど。

代表作なので、ウォマックにはほかにもヴァージョンがあるようですが、そのあたりはわが家にはないので省略します。


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by songsf4s | 2011-05-07 00:40