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2010年 11月 12日 ( 1 )
ヘンリー・マンシーニ音楽監督『シャレード』 その2 メイン・タイトル、ヴァリアント、カヴァー
まったく時間がないので、今日は『シャレード』のテーマ曲をサンプルにするだけにしておきます。

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映画音楽というのは、変奏曲をどう使うかの勝負みたいなところがあり、『シャレード』でもヘンリー・マンシーニは数種類のヴァリエーションをつくっています。もう一度映画を見て確認しないとはっきりしませんが、OST盤に収録された3種以外にもまだヴァリエーションがあったような気がします。

ともあれ、まずはタイトル・シークェンスで流れるメイン・タイトルから。

サンプル Henry Mancini "Charade Main Title"

最初にリードをとっている楽器がわからなくて、そこがいかにもマンシーニという感じです。プリペアード・ピアノとギターなんていう素直なコンビネーションでしょうかね。とくにオリエントがからむ話ではないのですが、『アラベスク』と似たようなムードのメロディーです。

つぎはマンシーニが好んだ混声コーラスによるヴァリエーションです。

サンプル Henry Mancini "Charade vocal version"

子どものころに見たディズニーのアニメーションに混声合唱がよく使われていたと思うのですが、たぶんそのせいで、こういうのはいまでも好きです。

ただし、バランシングはきわめて微妙で、声が前に出てくるととたんに不愉快になります。インストの延長線上にあるようなミキシングでないとダメです。だから、レイ・チャールズ・シンガーズのようなタイプが好きなわけではありません。ヘンリー・マンシーニは混声コーラスが邪魔な個性をもたないようにするノウハウをもっている唯一のアレンジャーかもしれません。『酒とバラの日々』やMoon Riverの混声コーラスの扱いもみごとです。

◆ トニー・モトーラのギター・オン・ギターによるカヴァー ◆◆
わが家にあるCharadeのカヴァーでもっとも楽しいのは、トニー・モトーラのヴァージョンです。正確なアーティスト名はTony Mottola & the Quad Guitarsとなっていて、モトーラと4人のプレイヤーによるギター・オン・ギターなのです。

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サンプル Tony Mottola "Charade"

時間がなくなったので、ここでいったんアップし、他のカヴァーについては後刻に。

トニー・モトーラはNYのセッション・ギタリストの元締めみたいなプレイヤーで、彼に世話になったギタリストは少なくないようです。このアルバムのパーソネルは以下の通り。最初の4人がギターです。

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ヴィニー・ベルやアル・カイオラは当家では何度も取り上げていますが、あとのプレイヤーは馴染みがありません。そもそも1974年リリースなので(4チャンネル・ステレオ! Quadはそちらの意味でもある)、若いギタリストの可能性もあります。

◆ 他のカヴァー ◆◆
ギター・インスト・カヴァーとしては、ビリー・ストレンジ盤もあります。これはAdd More Musicの「レア・インスト」でLPリップを聴くことができます。AMMのリンクは当家の右のメニューにあります。「レア・インスト」のビリー・ストレンジの盤はむやみにたくさんありますが、Charadeが収録されているのはMr. Guitarというアルバムです。

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あとはとくに目立ったものはありません。Bobby Darin盤は、むやみに速い4ビートで、それなりに乗れるのですが、Charadeを聴いている気分はまったくしません。

サイ・ゼントナーもハリウッド録音で、バランスのとれたヴァージョンですが、突出した魅力があるわけではありません。

スタン・ゲッツ、スリー・サウンズ、アニタ・カー・シンガーズ、クウィンシー・ジョーンズ、いずれも出来が悪いわけではないものの、サンプルにしたくなるほどのものではありませんでした。


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Charade - O.S.T.
Charade - O.S.T.
by songsf4s | 2010-11-12 23:54 | 映画・TV音楽