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2010年 11月 11日 ( 1 )
スタンリー・ドーネン監督、ヘンリー・マンシーニ音楽監督『シャレード』(1963年)

べつになにかきっかけがあったわけでもないし、これまでの流れから出てきたものでもなく、なんとなくスタンリー・ドーネン監督、オードリー・ヘップバーン、ケーリー・グラント共演、ヘンリー・マンシーニ音楽監督の『シャレード』を見てみます。

しいていうと、例によって時間がなくなったので、音楽まで含めてよく知っている映画にしようというのが動機です。どちらにしろ、まえまえからヘンリー・マンシーニが音楽監督をした映画をなにかとりあげたいと思っていたのです。

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◆ アヴァン・タイトルとタイトル ◆◆
ついでといってはなんですが、一昨年の寒いころにとりあげたLatin Snowfallのサンプラーも兼ねています。さっそくそれをいってみましょうか。またしてもアヴァン・タイトルではじめてしまうみたいですが、今日は片目で時計をにらみながらだから、忘れないうちに。

サンプル Henry Mancini "Latin Snowfall from a Stanley Donen film 'Charade'"

楽曲もけっこう、アレンジ、サウンド(とくに弦の鳴りと全体の広がりと奥行き。例によってハリウッドのRCAのスタジオAでの録音だろう)は最上級、プレイヤーもいつものようにハリウッドのエースたちにちがいなく、文句なしのトラックです。それなのに映画ではほとんど聞こえないのだから涙が出ます。

この映画はエルヴィスの『アカプルコの海』みたいに曲が粒ぞろいで(黄金光音堂の「エルヴィス映画見直し Bossa Nova Baby by Elvis Presley(映画『アカプルコの海』より その1)」を読む)、サンプル選びには苦悶しそうです。



アヴァン・タイトルで夜の列車が映り、男が投げ出されて死にます。その直後のクレジットが、いかにも60年代前半の映画らしいアニメーション・タイトルで、大人になってこの映画を再見したときは、このタイトルがむやみに懐かしく感じられました。

タイトル直後はアルプスのスキー・ロッジの場面、オードリー・ヘップバーンがテラスにいるところに、ケーリー・グラントが子どもを連れてあらわれ、これはあなたの子かとききます。ヘップバーンではなく、彼女に同行した女友達の子どもで、イタズラしていたのを連れてきたというしだい。ここで上記のLatin Snowfallが流れます。

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ケーリー・グラントのほうにはオードリー・ヘップバーンに近づかなければならない理由があることがあとでわかるのですが、この場所で、このタイミングで知り合う必然性はなく、たんなる娯楽映画の演出効果にすぎません。

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◆ ぞろぞろ湧いてでる謎の男たち ◆◆
ヘップバーンがパリの家に帰ると、そこはもぬけの殻、警察に呼ばれていくと、夫は列車から落ちて死んだといわれ、死体安置所で身元確認をさせられます。夫は家具などをすべて競売にかけていて、家にはなにも残されたものはなく、残ったのは死んだときにもっていたルフトハンザのバッグひとつとその中身のガラクタだけ。

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パリのアメリカ人であるヘップバーンは、じつは夫のことをよく知らず、葬式の参列者はほとんどありません。あとから、数人があらわれるのですが、これがみな奇妙な連中で、鼻の下に鏡を置いて息をしていないかたしかめたり(ジェイムズ・コバーン)、ピンで突き刺したりして(ジョージ・ケネディー)、確実に死んでいることを確認します。

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奇妙な出来事の連続と、一夜にして境遇が変わってしまったことにヘップバーンが呆然としていると、そこにシャモニーだかどこだか、アルプスで会ったケーリー・グラントが訪ねて来ます。

アメリカ大使館に呼ばれると、CIAのエイジェントと称するウォルター・マソーがいて、彼女の周囲で起きている出来事をたずねます。マソーは、ヘップバーンの夫を含めて彼らはみな第二次大戦中、OSS(Office of Strategic Services=戦略事務局)のエイジェントだったことを明かします。

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彼らは、フランスのレジスタンスに250万ドル相当の黄金を届ける任務にたずさわったものの、悪心を起こし、ドイツ軍に奪取されたことにしてこの金を埋めておき、戦争が終わったら掘り出そうと考えます。

しかし、隠し終わって帰路につこうとするところをドイツ軍に襲われ、ひとりは死亡、ひとりは重傷を負います。さらに悪いことに、ひとりは盟約を破って先に金を掘り出して逃げてしまったというのです。

そして、その黄金を独り占めしたのがヘップバーンの亡夫であり、ジョージ・ケネディーやジェイムズ・コバーンたちは、金を奪い返しに来たのだと絵解きをします。ウォルター・マソーは、アメリカ政府の金を取り戻したい、そのために協力して欲しいのだといいます。

かくして、宝探し物語と連続殺人ミステリーが融合したサスペンス・コメディーの開幕となります。映画のほうにはあまり深く入りこまず、ヘンリー・マンシーニのスコアを中心に、もう一回ぐらいで完結させるつもりです。ということで、以下、次回につづく。


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Charade - O.S.T.
Charade - O.S.T.
by songsf4s | 2010-11-11 23:55 | 映画・TV音楽