人気ブログランキング |
2007年 12月 28日 ( 1 )
Warm December by Julie London
タイトル
Warm December
アーティスト
Julie London
ライター
Bob Russell
収録アルバム
Calendar Girl
リリース年
1956年
f0147840_23543065.jpg

ジュリー・ロンドンの曲はついこのあいだ、I'd Like You for Christmasを取り上げたばかりですが、当ブログでは彼女はVIP待遇でして、わたしはいっこうにかまわないので、みなさまもどうかおかまいなく。

Warm Decemberは純粋なクリスマス・ソングではありませんが、最近はクリスマス・コンピレーションに採録されるようになってきたようです。Let it Snow!Baby It's Cold OutsideI've Got My Love to Keep Me Warmなどにも同じことが起きたわけで、この曲も将来はクリスマス・クラシックになるのかもしれません。そうなるかどうかは、ある程度は歌詞の「許容度」にかかっていますので、まあ、ご覧あれ。

クリップがないので、サンプルを。

サンプル Julie London "Warm December"

◆ 二分の一のコタツ ◆◆
それではファースト・ヴァース。

I'll keep you warm in December
Warm when the cold breezes blow
My arm so lovin', a kind of havin'
To melt the sleet and snow

「わたしは十二月にあなたを暖めてあげる、冷たい風が吹きつけるときに暖かくね、わたしの腕は愛情いっぱい、そしてちょっと欲張り、だからみぞれや雪を溶かしてしまうのよ」

というわけで、内容的にわかりにくいところはどこにもありません。十二月が未来のことになっているので、ほんとうなら、十一月には取り上げなければいけなかったことになりますが。形容詞としてのhavingなんて、歌でお目にかかったことはないのですが、そう歌っていると思います。ジュリー・ロンドンはディクションが非常にいいので、間違いが起きる確率は低いのです。つづいてセカンド・ヴァース。

This heart that glows like an ember
Longs to be loved just by you
If it could be so then you keep me so
Warm in December too

「熾火のように燃えるわたしのハートは、ただあなただけに愛されたがっている、だとしたら、あなたもそうしてくれなくちゃ、十二月にわたしを暖かくしてね」

いやはや、こりゃまたどうも、という歌詞ですが、そういうのが多い人なのです。お色気で売った人でして、アン=マーグレットのアルバム・タイトルじゃありませんが、「独身者の天国」bachelor's paradiseがキーワードなのです。ピンナップのようなジャケット・デザインをご覧あれ。

f0147840_01429.jpg

f0147840_013015.jpg

オリジナル盤は、LP倍サイズのピンナップ付きだったのだそうですぜ、ご同輩。お互い、一歩遅れましたな。ピンナップ付きだった、といっているサイトはあるのですが、ジャケ写のみで、ピンナップはスキャンしてくれないんですよ。よほど他人には見せたくない写真にちがいありません。

間奏ののち、エンディングへ。

If it could be so, then you keep me so
Warm in December
Ooh it's cool in December
Please keep me warm in December too

「そういうことならば、あなたもわたしにそうしてくれなくちゃ、十二月に暖めてね、ああ、十二月はクール、お願いだから、十二月にはわたしを暖めてね」

f0147840_023096.jpgこの場合のcoolは、寒いのか、楽しいのか、その両方なのかよくわからないので、そのままにしておきました。

ウソか本当か知りませんが、人間が四人集まるとコタツひとつに相当する熱を発するそうです。それなら満員電車が暑いのも当然のこと、猫一匹でもけっこう暖かいものですし、先日は犬のおかげで凍死をまぬかれたご婦人もいらしたということですから、人間二人ならけっこう暖かいのでしょうね、いえ、わたくしはよく知りませんが。

◆ カレンダーの裏側 ◆◆
音のほうは、アップテンポの4ビートで、かったるいところがまったくない、軽快な仕上がりです。しかし、テンポは変わっても、ジュリー・ロンドンの歌い方はいつもとそれほどちがうわけではなく、精いっぱいの「大声」で歌ってはいますが、やっぱり、ふつうの基準からいえば、ソフトに囁きかけているも同然です。こういうジュリーもけっこうなものです。

f0147840_092882.jpg聴けば聴くほどいい曲だなあ、と思います。いまになって、クリスマス・コンピレーションに採録されるようになったのもよくわかります。さりげないバッキングは、ハリウッドのプレイヤーの実力をひしひしと感じさせるもので、なにをするわけでもないけれど、非常に気持ちのいい出来です。ベースのグルーヴよし、オブリガートのピアノはみごと、ミューティッド・トロンボーンと、それと対比をなすハリウッド十八番の流麗なストリングス・アレンジがまたけっこう。夫君でもあったプロデューサーのボビー・トループの愛情が感じられます。

この曲の作者ボブ・ラッセルは、作詞のほうを主としていたそうで、BrazilやFrenesiといったラテン・スタンダードの英語詞も書いているとのことです。それはいいのですが、Maria Elenaの英語詞もやったといわれて、「あれ?」となってしまいました。

Maria Elenaのもっとも有名なヴァージョンは、ロス・インディオス・タバハラスのものでしょう。わが家にあるカヴァーも、ここから派生したインストゥルメンタル盤が大部分です。ビリー・ストレンジ、シャドウズ、50ギターズ、バハ・マリンバ・バンド、ライ・クーダー、エキゾティック・ギターズ、いずれもインストです。

でも、なんだか歌ものを聴いた記憶もあったので、検索をかけてみたら、エイムズ・ブラザーズとナット・キング・コールのヴァージョンがありました。しかし、どちらもスペイン語(でいいのだと思いますが)で歌っています。

ほかにも、MisirlouとTabooという、これまた歌が不似合いな曲に英語詞をつけています。Misirlouの歌もので、わが家にあるのはフランキー・レイン盤のみ(いや、植木等の日本語版もありますが、ボブ・ラッセルは無関係)、Tabooの歌ものはうちにはありません。なんだか、妙な曲ばかりに歌詞をつけている人ですねえ。いや、Warm Decemberには、珍なところはまったくありません。誤解なきよう。いい曲です。


Click and follow Songs for 4 Seasons/metalside on Twitter
metalsideをフォローしましょう



ジュリー・ロンドン(CD)
CALENDAR GIRL
CALENDAR GIRL


ジュリー・ロンドン(MP3アルバム)
Calendar Girl
Calendar Girl
by songsf4s | 2007-12-28 00:11 | クリスマス・ソング