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Blowin' in the Wind その2 by Bob Dylan
タイトル
Blowin' in the Wind
アーティスト
Bob Dylan
ライター
Bob Dylan
収録アルバム
Free Wheelin'
他のヴァージョン
Cliff Richard, the 4 Seasons, Trini Lopez, the Hollies, Johnny Rivers, Cher, Billy Strange, Hugo Montenegro, the Searchers, the Sidewalk Swingers, Marianne Faithful, Stevie Wonder, the Kingston Trio, PPM, Bob Dylan

昨日、残りは明日片づけるなんてことを書いてしまったので、今日という日が存在してしまったのですが、困ったなあ、と手をこまねいています。聴くのも書くのも死ぬほど面倒なのです。書くほどのヴァージョンはもう残っていません。残りはみな退屈、これで今日は店仕舞いしても、まったく差し支えないと思います。

昨日は、「変わり種アレンジをしよう」という意志の感じられるヴァージョンがあったのですが、今日は、「ただやった」ものばかりで、エネルギーが感じられず、音楽のエネルギーを受け取って、その力で書く当方としては、もうエネルギー・レベルが最低、書く力なんか全然湧きません。躁鬱の気のある人間としては、躁のあとの鬱状態。人はどれほどたくさん退屈な音楽を聴かねばならないのか、人が人たる存在になるためには、とディランにききたくなります。読むと鬱が伝染するので、みなさんもこれ以上読まないほうがいいでしょう。

◆ ディラン盤 ◆◆
で、今日は馬鹿レースではなく、退屈レースと思うしかありません。これは頭を使わないですみます。だって、ディランのオリジナルに決まっています。もう退屈の王者。わたしは、ギター一本で語る、というスタイルにはまったく反応しません。音楽のうちに勘定することすらしません。はい一丁上がり。

つぎに退屈なディランは、Rolling Thunder Revueです。大ウケにウケているところがまた馬鹿馬鹿しい。

つぎは、Before the Floodヴァージョンでしょうか。ザ・バンドのグルーヴが悪いのはわかりきった話で、書くにも値しません。だるくてだるくて、鬱病になりそうです。いまいちばん聴きたくないのがこういうダメなグルーヴ。ほんとうに鬱病の引き金になります。

唯一、まともな音楽に感じられたのは武道館のライヴ。音楽の形になっています。もう鬱にダイヴする直前なので、なにも手間をかける気にならず、パーソネルの確認もしませんが、まともなドラムとベースです。ディランも、めずらしくうたおうとしています。「シンガーをやっている」ときのディランは好きです。ディランの楽曲はむかっ腹の立つものが多いのですが、シンガーとしては昔から好んでいます。

ひとつ、鬱を救ってくれることがあります。わたしはディランを、すごく頭のいい詐欺師だと思っています。上等な詐欺師です。なぜ上等かといえば、一度はじめた詐欺を誠実に継続したからです。その証拠に、いまだに騙されて満足している人たちがたくさんいます。これが詐欺師の理想的なあり方です。ひょっとしたら、途中から、自分でも天才だと思うようになっただけかもしれませんが、内実なんかどうでもいいのです。結果がすべてです。

◆ その他のヴァージョン ◆◆
残りもみな退屈。退屈だと罵倒し、いたぶって遊ぶ気も起きないほど退屈です。罵倒するのだって、こちらの内部エネルギー・レベルを高めなくてはなりませんが、気分は死体並みに冷え切っています。

ネズミ講の被害者って、加害者でもあるわけですよね。他のヴァージョンはみなあの状態です。ディランの詐欺に騙された被害者が、こんどは加害者になって、シリアス馬鹿の増殖に手を貸しているという構図。

ネズミ講信者獲得競争でトップに立ったのは、いわずと知れたPPMヴァージョン。パラグラフの途中ですが、ほんとうに憂鬱になり、Blowin' in the Windのどんなヴァージョンも、それ以外のどんな音も聴けなくなったので、もうこれで終わりにします。ぜんぶ退屈。くだらない曲です。やっぱり、クリフ・リチャードの脳天気な原曲完全解体ヴァージョンがいちばんよくできています。退屈な曲は、アレンジとサウンドで楽しくするしかないでしょう。って、そのまえに、もっと楽しい曲をやれよ、ですが。
by songsf4s | 2008-05-29 23:54 | 風の歌