二代目三遊亭圓歌「七草」
 
べつの記事を延々と書いていて、さてできあがりか、というところまで来て、いけねえ、七草だ、と思いだしました。

春の七草というのは、いくつかヴァリエーションがあるようですが、ふつうは以下の七種をいうそうです。

芹(セリ)、薺(ナズナ)、御形(ハハコグサ)、繁縷(ハコベ)、仏の座(ホトケノザ)、菘(カブ)、蘿蔔(スズシロ)

スズシロは大根のことで、これを粥に入れて食べると一年間、すこやかにいられるという縁起物です。

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落語の「七草」は、いちおう春の七草にちなみ、正月にやる噺ということになっていますが、内容は七草に直接関係があるわけではなく、こじつけのようなものです。

クリップはないので、二代目三遊亭圓歌のものをサンプルにしました。音はあまりよろしくありません。といっても、むろん問題のない音質です。昭和三十五年の正月初席で、短くやったものだそうで、聴くのも楽なので、どうぞお楽しみあれ。

サンプル 二代目三遊亭圓歌「七草」

というように、七越という名のおいらんが、七草の日にホウボウを食べて、喉に詰まらせ、七草の唱えごとの別ヴァージョン(?)で助かるという、じつに馬鹿馬鹿しくも、どーでもいい話柄です。

しかし、これは正月の縁起物、ゴチャゴチャいってもはじまりません。そもそも、最近は、どうでもいい不出来な噺というのものに、妙に愛着が湧いてきたので、こういうのもいいじゃないか、と思います。出来のいい噺もけっこうですが、不出来な噺というのは、落語らしさを強く感じさせるように思います。

二代目三遊亭圓歌は、地方の出身で、訛があったため、江戸っ子の落語ファンのなかには嫌った人たちもいたようですが、明るく派手な芸風に、わたしは魅力を感じます。江戸言葉ではない江戸落語があってもかまわないのではないでしょうか。

以上、はなはだ簡単ですが、縁起物なので、今日やっておかないと、つぎのチャンスは一年後だと思い、あわてて稿を起こしたしだいです。


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by songsf4s | 2012-01-06 23:53 | 落語