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ディレイニー&ボニーでジム・ゴードンとジム・ケルトナーをシャッフルしてみる
 
まだ一文字も書かないうちに十時になってしまいました。今日もPet Soundsを書く余裕はないのはしかたないとして、じゃあ、どうしようと、ユーチューブをさまよっていたら、光陰矢のごとし、少年老いやすく、ジジイなりやすし、しこうして楽鳴りがたし、もとい、学成りがたしなのです。

じゃあ、しかたない、ジム・ゴードンとジム・ケルトナー、まとめて面倒見ようと方針を決めました。アメリカ現代音楽史の泰斗(自分でいっているのだからまちがいなく泰斗なのだ)としていわせていただくなら、学問的に見ても、ジム・ケルトナーとジム・ゴードンの周辺で、70年代の一側面は準備された、といってもいいのでありましてな。

それでは一曲、どっちのジムか当ててみよう、正解者にはナニも出ません。

Delaney & Bonnie - When The Battle Is Over


何度も書いている伝説の(勝手に伝説化させてしまった!)LP密輸大作戦のとき、ディレイニー&ボニーのベスト盤も入手しました。

二人の歌にはあまり感銘を受けなかったのですが、このWhen The Battle Is Overには、おお、こりゃカッコいい、と盛り上がりました。

むろん、ドラムがすごいと感心しただけでして、その人の名はジム・ケルトナーでした。

血沸き肉踊るプレイというのではありませんが、なんだか低温沸騰するように、静かに血が煮えてくるグルーヴです。すばらしい。

そのベスト盤に入っていた別の曲も、ドラムで盛り上がりました。それと同じライヴのクリップはないのですが、同様のメンバーによる別の日のプレイ。

Delaney & Bonnie & Friends - Where There's a Will, There's a Way


こちらはジム・ゴードンのプレイ。なんだかすごく痩せていて、人間違いしそうですが、手の動き、手首の使い方、美しいライド・ベルのサウンドは、まちがいなくジム・ゴードン。

うまい人というのはみなそうですが、見ただけで、一音も聴かなくても「おみごと」と思います。阪神タイガースに吉田義男というショートストップがいましたが、あの人のやわらかいキャッチとか、入団二年目の開幕戦、ベンチ前でキャッチボールをしていたときに見た江川卓の腕の振りとか、そういう体の使い方によく似た、柔軟性という概念をそのまま絵に描いたようなスティックワークのできる人は、みなホンモノです。

ディレイニー&ボニーはあまり流行りではないのか、クリップが少ないので、つぎはサンプルで。アルバム、Accept No Substituteから、ドラマーはジム・ケルトナー。

サンプル Delaney & Bonnie "I Can't Take It Much Longer"

ちょっと渋めですが、やはり天稟はおのずとあらわれるもの、ひとつひとつのビートが端正で、音の出がじつにきれいです。

こんどはジム・ゴードンのプレイ。

Delaney & Bonnie & Friends - Things Get Better


なんだかはじまりがスムーズではありませんが、ひとたび軌道に乗れば、やはりけっこうなグルーヴです。このメンバーはすでにほとんどデレク&ザ・ドミノーズなのですが、不思議に、ドミノーズにはない南部的な味が濃厚です。

もう一曲、やはりジム・ゴードンがストゥールに坐ったツアーから。

Delaney & Bonnie & Friends - Comin' Home


ディレイニー&ボニーのこの時期のバンドのギターは主としてエリック・クラプトンなのですが、デイヴ・メイソンがいるときもあれば、このクリップのようにジョージ・ハリソンが加わっているものもあります。

クラプトンのドミノーズの録音のために、ジム・ゴードンはイギリスに渡り、これを皮切りに、ジム・ゴードンとジム・ケルトナーが「ビートルズのドラマー」になり、ひいては、ハリウッド音楽界のロンドン出張所のようなものが形成されることになります。

このへんのことはわたし自身、太い道筋を描けるほどの材料はまだ手にしていないのですが、そのうち、いったいこの現象はだれの「責任」だったのかは明らかになるでしょう。とりあえず目下のところは、リオン・ラッセルを第一の「容疑者」と見ています。


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ディレイニー&ボニー
Best of Delaney & Bonnie
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ディレイニー&ボニー&フレンズ
Delaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton
Delaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton


ディレイニー&ボニー
Original Delaney & Bonnie: Accept No Substitute
Original Delaney & Bonnie: Accept No Substitute
by songsf4s | 2011-11-18 23:55 | ドラマー特集