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Hal Blaine Takes You to Surfin' Vol. 7
 
だらだらと引きずってきたハル・ブレインとサーフ・ミュージックも、今回でいちおう幕を閉じる予定です。曲を並べてみないとはっきりしたことは云えないのですが!

今日はちょっと今後の予定を考えてみました。

次回ないしは次々回にスタートしようと思っているのは、The Rest of the Surf Musicです。ハルとは関係ない曲を全部オミットしたことが、いまになって、不親切のような気がしてきたので、そのオミットした部分を生き返らせようと思います。

それから、お盆休みまでのどこかで、ベスト・オヴ・ジム・ゴードンの再公開をやります。今回はたぶん追加トラックはなしで、前回の公開と同じファイルにするつもりです。ただ、その後、いくつか手に入れてはいるので、多少の「ボーナス」はつけるかもしれません。

この二週間ほどは余裕があったのですが、八月はじめは時間をとれないときがありそうなので、Now Listningといったぐあいの、安直な更新をすることもあるだろうと思います。なんの脈絡もなく、いま聴きたい気分の曲をいくつか並べるだけです。できるだけ、よけいなゴタクも云わないようにつとめつつ!

以前、ちょっとふれましたが、Now Listningのように、見たばかりの映画のことを、あっさり、簡略に書く、というのもやりたいと思っています。当家の映画の記事は長すぎて、書くほうもしんどいし、お読みになるお客さんだって楽ではなかろうと思うのです。

いずれも、それだけの分量が必要だったから、記事が長くなったのですが、長い分析に耐えない映画だって、ちょっとふれてみたいと思うときがあるし、そういう記事もあったほうが全体のバランスがとれるような気がするのです。

それから、昨年の夏、いちおうリストアップまではやったのに、結局、流産させてしまった「納涼名人寄席」を復活させようかと思っています。まあ、いろいろむずかしい面があって、まだ迷っているのですが。

とりあえず八月前半はそんな風にやりつつ、ときおり、予定外のものを滑り込ませようと考えています。あ、ラロ・シフリン・シリーズもいずれ再開します。

◆ Still surfin' ◆◆
今日は落ち穂拾いになりそうですが、ハル・ブレインの場合、落ち穂ですら十分に魅力的なのでご心配なく。ただし、もう新しいアーティストは出てこず、既出の人たちのトラックになりそうです。また、最後なので、それはハルじゃないだろうと異論が出そうなコントラヴァーシャルなトラックも入れるつもりです。

まずは一曲、この特集の隠れた主役(意味論的矛盾か)だったブルース・ジョンストンから。

ブルース・ジョンストン Surfin' 'Round the World


すでにフランキー・アヴァロンとアネット・ファニチェロによる映画ヴァージョンをかけていますが、こんどはドナ・ローレンの歌で。

ドナ・ローレン Beach Blanket Bingo


夏になるとラーメンがからっきし売れなくなる、商売あがったりだ、ということから、ある人(小林信彦のオヨヨ・シリーズにこの人モデルにした人物が登場する)が冷やし中華なるものが発明したそうです。戦後の話です。

サーフ・ミュージックだの、ビーチ・ムーヴィーだのは、逆に、冬になると商売あがったりだったので、品揃えを広げようと、サーフィンに似ていなくもないスキーを題材にしたスピンオフが生まれました。

Ski Party 予告篇


音楽はゲーリー・アシャーなので当然ですが、この映画は十数年前にTXで放映したときに再見し、ハル・ブレインだらけだな、と思いました。その後、見ていませんが、機会があったら再々見して、ハルの仕事ぶりを検討したいと思います。

話は脇にそれますが、ロジャー・コーマンという人は、AIP(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ)を背負っていたにもかかわらず、ビーチ・ムーヴィーはやっていません。ドラキュラだの、モンスターだの、そういう殺伐とした方面ばかりなのです。ビキニ・ムーヴィーにモンスターが乱入するようなハイブリッド・タイプ(いや、冗談ではなく、本当にあるのだ!)ですらやっていません。

その後、ビーチ・ムーヴィーの親戚とも云えるバイカー・ムーヴィーは撮っているのですがねえ。なぜそうなったかは謎です。ひょっとしてアクアフォビアだったとか?

何度も名前を書いたので、もう彼の盤のどれかをかけたようなつもりになっていました。ジェリー・コール、Surf Age



ずっと気になっていたのですが、行きがかりで、バラッドの極度に少ない特集になってしまいました。ハル・ブレインが主役なので、どうしてもアップテンポのものが多くなってしまうのですが、ハル自身はバラッドのプレイが好きだといっています。

サーフ・バラッドというと、たとえばビーチボーイズのSurfer Girlもハルのプレイなのですが、あれではいくらなんでも、ドラマーの曲とはいえないのでありまして、苦しいところなのです。

これもドラマーの曲とはいえませんが、とりあえず広く知られているわけではないので、紹介する意味はあるでしょう。

ファンタスティック・バギーズ It Was I


安全パイばかりで勝負していると、ちょっとアホらしくなってきます。すこしは問題になりそうなトラックをおいておかないと、ハル・ブレイン特集をやる甲斐がありません。ジャン=ポール・サルトルもいっていたでしょ、人生は投機である、と(ちょっと違ったかなあ)。ギャンブルをしないのでは、ハルをやる意味がありません。

あたくし自身、百パーセントの確信はありません。しかし、結局、ほかにこんなドラミングをするドラマーを思いつかず、はじめからハルのプレイだと主張していたオオノさんに、数年遅れで同意することになったトラック。

ヴェンチャーズ Surf Rider


小学校六年のときに、The Best of the Venturesという日本編集のLPを買ったのですが、そのなかにこれが入っていて、頼朝公ご幼少のみぎりのしゃれこうべだったころには、しつこく聴いたものです。

まさか、このドラマーと、やはりしゃれこうべ時分にしつこく聴いたサム・クックのAnother Saturday Nightのドラマーが同一人物とは、あ、お釈迦様でもご存じあるめえ、でありましたな。

なお、この曲は元来、サーフ・チューンとして録音、リリースされたものではなく、オリジナル・タイトルはSpudnikだったのが、サーフ・アルバムに再録の際にSurf Riderと改題されました。

もちろん、ジョー・ミークのTelstarを意識して、同じ人工衛星であるスプートニクをもじったものに違いないので、発音は「スプードニク」でしょう。スパドニクではなんのことかわかりません。ついでにいえば、ヴェンチャーズにはGeminiという曲もあります。Apolloもあったんでしたっけ? Saturnはないと思いますが。

もう未登場アーティストはないなんて書きましたが、探せばあるものです。ミスター・ガサー&・ザ・ウィアードーズ、Little Fink Surfs Again



わたしと同世代以上の人で、プラモデルを好んだ方は、ラヴェル社(だったと思う)のラット・フィンク・シリーズをご記憶でしょう。あの血走ったネズミのキャラクターを借用したアルバムが何枚か出ていますが、そのなかにこういうサーフものが入っているのです。

プロデューサーはジム・エコノミダスとなっていますが、ミスター・ガサー・シリーズは実質的にゲーリー・アシャーのプロジェクトなのでしょう。トレードマークのひどいヴォーカルが聴けます。

まだ未登場の人がいました。アリゾナ州フィーニクスで、リー・ヘイズルウッドに協力して、ドゥエイン・エディーやアストロノウツの録音で活躍し、やがてハリウッドに出てきて、強力スタジオ・ギタリスト陣の一角に食い込んだアルヴィン・ケイシーであります。

アル・ケイシー Surfin' Blues part 1


強烈なリヴァーブをかけたギターというのはずいぶんありましたが、あの時代のアメリカでは、このアルバムのときのアル・ケイシーがもっともすごい音だったような気がします。

タイトル・チューンなど一握りのシングル曲をのぞき、上記のSurfin' Blues part 1以下、アルバム・トラックはすべてハル・ブレインのプレイなのですが、よほど不調だったのか、あまり活躍していません。

もちろん、これがアル・ケイシーのナチュラルなサウンドというわけではないのですが、だいぶたってからの録音でも、やはりリヴァーブはやや深めです。そういう注文がついてしまうのでしょう。

エキゾティック・ギターズ(リード・ギター=アル・ケイシー) I Will Wait for You


企画の趣旨からして、サーフ・ミュージックを録音しているつもりはなかったはずですが、結果としては、サーフに聞こえるところが、このジャンルの本質の一端を指し示しているのかもしれません。

エキゾティック・ギターズ・プロジェクトも、ほとんどがハルなのですが、このトラックについては、だれのプレイとも判断しかねます。でも、ハルと措定して矛盾は感じません。ハルではないとする材料は見あたらないということです。

もう3曲ほどと思っていたのですが、例によってよけいなゴタクを書きすぎたので、いくつかは端折り、ちょっと早すぎますが、夏の終わりの曲をもって、サーフ&ブレイン・シリーズの幕引きとします。

ロビン・ウォード Wonderful Summer


ロビン・ウォードのドットからの唯一のアルバムも、おそらく全曲、すくなくとも大部分はハル・ブレインのプレイです。

以上、サーフ&ブレインはとりあえず完了、次回はノン・ハル・ブレイン・トラックを集めたレスト・オヴ・ザ・サーフ・シリーズをはじめられるかもしれませんし、そうは問屋が卸さず、安直にNow Listeningで行くかもしれません。


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The Best Of Bruce & Terry
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by songsf4s | 2011-07-30 23:58 | ドラマー特集