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Hal Blaine Takes You to Surfin' Vol. 5
 
小松左京没だそうです。以前の記事に書きましたが(このページに一番下のメニューにリンクあり)、わたしは長篇では『こちらニッポン』がいちばん好きでした。『日本沈没』は「騒々しい破滅」でしたが、『こちらニッポン』は「静かな破滅」と再生の物語でした。

短篇はなかなかむずかしいことになりますが、「お糸」というタイトルだったか、明治維新が起こらず、江戸時代がそのままつづいた並行宇宙の話が、妙に強く印象に残っています。司馬遼太郎式維新礼賛はわたしのもっとも忌むところで、アンチ明治維新ものには極度に点が甘いのですが。

大東亜戦争が終わらずに、昭和20年夏以降、ヴェトナム的ゲリラ戦に突入する短篇はなんというタイトルだったか、あれも忘れがたい一篇です。勝海舟の大馬鹿野郎がやった江戸無血開城と、八月十五日が日本を背骨のない国にしたと考えています。

毎度、短い訃報すらちゃんと伝えられないNHKニュースは、今回も間違えました。『日本沈没』を紹介したあと、「その後」といって、細菌によって人類が破滅に瀕する『復活の日』などを書いた、などと、とんでもないチョンボをやらかしたのです。

『復活の日』上梓は1964年、『日本沈没』は1973年です。これくらいのことはどこにだって書いてありますし、小松左京を読んだことのある人なら、この程度の順序は覚えています。

きっと、この原稿を書いた御仁はひどく粗忽で、小説と映画を間違えたのでしょう。『日本沈没』はすぐに映画化されましたが、『復活の日』は、なんでいまごろ、というころになって深作欣二監督で映画になりました。

調べればわかることはきちんと調べましょう。それで金を取るなら、なおさらです。まあ、停波しちゃった世界だから、まもなく業界全体が沈没することになっていて、どうでもいいといえばどうでもいいのですが。

◆ サーフィン・ウィズ・ザ・ドラマーマン ◆◆
てなことを書いていたら、Wall of HoundのO旦那からメールが届き、おまえさん、またチョンボしたぜ、と指摘されました。あたくしが、ハル・ブレインとしたアン=マーグレットの曲の多くはアール・パーマーがクレジットされているのだそうです。

O旦那は、わざわざパーソネルをスキャンしておくってくださったので、明日にでもよく読んで、訂正を書く予定です。それまでのあいだの暫定的な措置として、該当の記事を一時的に非公開にしました。どうかあしからず。間違いを指摘してくださるのはほんとうにありがたいことで、O旦那には改めてお礼を申し上げます。

さて、紅顔鉄面皮、いやさ、厚顔鉄面皮のあたくしも、さすがにチョンボの直後は筮竹にひねって卦を立てるのが怖くなったりします。こうなると、ジュリー・ロンドンだって怪しいわけで、なんたって彼女に関してはアール・パーマーのほうが圧倒的に実績豊富ですし。

さりながら、間違えたからといって推定をやめていたら、ハル・ブレイン研究はできません。十数年やって、まだやめていないということは、ぜんぜん懲りていないということです。精度を上げるには、チョンボを積み重ねる以外に道はないのでありましてな。

さて、今日もハル・ブレイン(またはアール・パーマー!)といっしょにサーフし、ドラッグし、ロッドします。といいつつ、ひょっとしたらアール・パーマーの可能性もあるな、と思い、すでに貼り付けてあったドナ・ローレンのCycle Setを削除してしまいました。今日はいつになく慎重哉。

The Honeysというグループ名は、一見、サーフィンとは関係ないように思えるのですが、サーフ・ターミノロジーでは、girl surferという意味なのだそうです。

マリリン、ダイアン、そしてジンジャー、ザ・ハニーズ、Pray for Surf



わたしはハニーズのファンです。声が好きだということは書きましたが、もうひとつ、きっかけがあります。マリリンがブライアン・ウィルソンとつきあっていたために、彼女らのプロデューサーはブライアンがつとめ、曲の多くも彼が書いています。

ところが、後年、キャピトルが彼女たちのベスト盤を出すとき、マリリンかダイアンかジンジャーか、だれの発案かわかりませんが、ある曲のミックスをやり直すように要請しました。その結果、ブライアンのミックスではよく聞こえなかったハル・ブレインのプレイにスポットライトが当たり、すばらしいドラミングだったことがわかったのです。

ハニーズ The One You Can't Have


フェイドアウトではお得意のstraight sixteenth against shuffle、シャッフル・ビートに逆らう16分のパラディドルが使われていて、フィル・スペクターのトラックを思い出します。

いま、リストを眺めていて、ジャン&ディーンをあまりかけていないことに気づきました。ということで、ジャン&ディーン、デカい波に乗れ!



これ一曲見つけるのに、どれだけクリップを開いたことか。へんなオーヴァーダブをしたものとか、再録音とか、偽物ばかり大量にあって驚きました。いちばんまともなのを選んだつもりですが、これもひどいミックスで、ジャン・ベリーが墓石をぶん投げて、盤を割りに来そうな気がします。

なにかまともなものを、と探したら、またひどいのに山ほどぶつかり、ムッとなりました。これは大丈夫。パサディーナから来た無謀運転バアさん。行け行け婆ちゃん!



いやはや、Go granny, go granny, go granny goには恐れ入ります。無謀運転はやめましょう。今、酔っぱらい運転をしている、バレなきゃゃいいか、というツイートをRTした人のフォローをはずしました。ツイートしたのもさっさと死んだほうがいい馬鹿者ですが、RTする神経もわかりません。フォローをはずされたら気分はよくないだろうから、めったに自分からはしないのですが、こういうのは我慢なりません。

ここらでインストをひとつ。またブルース・ジョンストンのSurfin' 'Round the Worldから。ホント、このアルバムはよく聴きました。

ブルース・ジョンストン Biarritz


ビアリッツはフランスの代表的なサーフ・ポイントなのだそうです。そいつぁ知らなかった。音と関係ないこのクリップの絵は、アン=マーグレットとエルヴィス・プレスリーのようで、ということは『ラス・ヴェガス万歳』からのショットでしょうか。

ハル・ブレインも暴れていますが、それ以上にめだつのは右チャンネルのギター。アヴァランシェーズそっくりのサウンドとプレイなのですが、そこまでわかっていながら、ビリー・ストレンジ親分かトミー・テデスコかの判断ができないところが悔しいのですよ。どなたか札を張りませんか?

このシリーズもいつやめてしまうともかぎらないので、やれるうちにどんどんブルース・ジョンストンのトラックをやっておかないといけないと、ちょっと焦りはじめました。

まだいいトラックがたくさんあるのに、ユーチューブにはほんのわずかしかクリップがないので、今回と次回でサンプルをアップするつもりです。まず一曲。

サンプル Bruce Johnston "Surf-a-Nova"

ここでもまた、さきほどと同じギターの音がしていて、すごく気になります。負けたばかりでスッテンテンなんですが、また丁半博打をやりますかな。

ビリー・ストレンジ、トミー・テデスコ、どちらかであることは間違いないと思うので(まさかグレン・キャンベルの目はないと思うが……)、勝負は五分と五分、あたしはビリー・ストレンジ親分のプレイというほうに賭けます。また大阪方面から異議ありかもしれませんが。

さて本日のトリは、うーん、どうしたものか。これはオープナー向きのサウンドで、ずっと使おうと思いつつ、歌がひどいので、今日まで出すに出せずに来ました。よって、そっとここに滑り込ませることにします。

ドン・ブランドン Doin' the Swim


もう盤を手放してしまったので、クレジットはわかりませんが、ライターはゲーリー・アシャーで、プロデュースも彼かもしれません。ドン・ブランドンは俳優、なのでしょうか、そのへんも忘れました。シンガーとしては実績らしい実績はありません。

次回は未定です。このところ、むやみにお客さんが多くて、なんなのだろうかと、また、いぶかっています。たぶん、クリスマス・ソング特集と同じく、季節要因なのでしょう。そうなると、へそ曲がりの性癖が鎌首をもたげ、チャンバラ映画のことでも書くか、などとあらぬことを考えます。はて、どうなりまするやら。


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ハニーズ(中古)
The Honeys Collection(import)

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ブルース・ジョンストン
Surfin' 'round the World!
Surfin' 'round the World!


ジャン&ディーン
Complete Liberty Singles
Complete Liberty Singles
by songsf4s | 2011-07-28 23:53 | ドラマー特集