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The Not-So-Memorable Beach Boys
 
昨夜は更新しなかったのに、今朝のお客さんの出足は非常によく、行楽地ってわけじゃないんだけどなあ、といいそうになります。出かける前に、いつもよりゆっくりと、当家のような不要不急のブログにも立ち寄りつつ、ウェブ・ザッピングでしょうか。

更新していないのにお客さんが多いというのは居心地が悪いし、今日はトレッキングもなしなので、久しぶりにリアルタイム更新をやります。昼食までの2時間弱の予定なので、そのころに再度開いていただければできあがっています。よほどお暇なら、なにかしながら、ときおり当家のタブをリフレッシュしてくだされば、一、二曲追加されていることでしょう。

先日、ビーチボーイズが聴きたくなったということを書いたので、そのあたりをいってみます。ただし、Surfin' USAもSurfer Girlもなし、というか、60年代の秀作群はなかったことにして、70年代後半、ほとんどだれも聴かなかったころのオブスキュアな曲を並べます。

いや、そうはいっても、多少はヒット曲もあるのでして、これなんか、ラジオから流れてきたときは、ああ、ビーチボーイズも久しぶりに聴くといいなあ、としみじみしたものでした。1979年夏のヒット、ザ・ビーチボーイズ、Good Timing



ファンしかご存知のないことですが、Love Youというアルバムがあります。Brian Is BacK!などと喧伝されましたが、じつはぜんぜんバックなんかしていなくて、買ったときは、こんな代物、どうしろっていうんだよ、と途方に暮れました。

かろうじて拾い出せるのは、この曲あたりでしょうか。ザ・ビーチボーイズ、The Night Was So Young



都筑道夫だったか、ウィリアム・アイリッシュの『幻の女』のファースト・ライン、The night was young, so was he「夜はまだ若く、彼もまた若かった」というくだりをしきりに誉めていたのを思い出します。しかし、英語としては、こういう「young」の用法は、とくにめずらしいものではないことに、あとで気づきました。だから、この曲も、『幻の女』を引用したわけではないでしょう。

76年の15 Big Onesも、Rock'n'Roll Musicというシングル・ヒットがあったおかげで、友だちからまわってきたために、腐ってからのビーチボーイズのアルバムとしては、よく聴いたほうでした。クラシック曲(などというと、伝統音楽のことを思い浮かべる鈍い人もいらっしゃるだろうから、あえて注釈するが、もちろんロックンロール・クラシックのことをいっている)のカヴァーを中心にしていますが、すこしだけオリジナルも入っていました。ザ・ビーチボーイズ、Had to Phone Ya



やはり70年代後半のものとしては、15 Big Onesがもっとも楽曲の出来がいいようで、ほかのアルバムのように、えーと、好きなのはどれだったっけ、とソングリスティングをながめてしばし沈思黙考するようなことはありません。ザ・ビーチボーイズ、It's O.K.



1976年の夏は、数日間、某大学の軽音の連中と、葉山の別荘で過ごしました。その大学に通っていたわけではないのですが、高校のときの友人が、人手が足りないといって、わたしにベースをもたせ、そのバンドのオルガンのお父さんというのが、財閥系企業の重役だったのです。

別荘といったって、あなた、ピンからキリなのはご承知のとおり、この葉山の別荘てえものが、あっちにもある、こっちにもある、てな安手のつくりではなく、軽く築半世紀、たとえていえば庄屋の屋敷、横溝正史の映画のロケなんかにはよろしいんじゃないかといった、柱も床も黒々とした材、そこに真鍮製のクラシックな寝台がドンと置いてあったりする、日本クラシック=西洋モダン折衷環境。

海よりその建物のほうが面白かったぐらいで、日がなビーチボーイズの15 Big Onesを流しながら、ポーカーに明け暮れたのでありました。音楽での付き合いしかない連中が多かったのですが、ポーカーをしながらの無駄話で、だれかがなにかの疑問を提出すると、すぐにだれかから回答や、きわめて論理的なスペキュレーションが返ってきて、おう、だてに国立一期(この言葉は若者には通じない)じゃないのね、と感心もしたヴァケーションでした。

15 Big Onesのアルバム・クローザー、当時は、ブライアンの声が破壊されたことに驚きましたが、今考えれば、このころはまだしもいい状態だったのだなと思います。ザ・ビーチボーイズ、Just Once in My Life



Just once in my life, let me hold on toの部分ではデニスの声が聴こえるような気がします。ブライアンが苦しくて、結局、ミックスアウトすることにし、デニスのトラックを持ち上げた、というところでしょうか。

1980年のKeepin' the Summer Aliveともなると、友よ、別れの時だ、てなムードが濃厚に漂いますが、当時はそれなりに聴いていた記憶があります。しかし、ソングリスティングを見ても、頭のなかに音が流れてくれない曲が多く、困ったものです。

もっとも記憶が鮮明だった曲、ザ・ビーチボーイズ、Santa Ana Winds



1978年のM.I.U.は、そろそろ縁が切れかかったムードで、なんとなく買いそびれ、借りそびれ(レンタルという意味ではなく、友だちから)、あとで聴きました。悪くはないアルバムだと思うのですが、やはりネグレクトされがちのようです。

MIUのアルバム・オープナー、ザ・ビーチボーイズ、She's Got Rhythm



カメラが故障してしまったものだから、ツイッターで知り合いとカメラの話をしつつ、最後の曲を、と思って検索していたのですが、目当ての曲が四つ続けて発見できず、なぜかわがHDDにもおいていなくて、どうやらバックアップディスクに追い出してしまったようです。

すぐになんとかなる曲は見当たらず、そのへんは午後にでもサンプルで補足することにして、リアルタイム更新は次の曲で終わりにします。主観的には、「ビーチボーイズ最後のヒット曲」という気がする、Getcha Back



以上、あとは数時間後にいくつかサンプルをアップしておしまいです。もしもここまでお付き合いしてくださったお客さんがいらっしゃったら、厚く御礼申し上げます。

◆ M.I.U.補足 ◆◆
もう少し早く数曲補足するつもりでしたが、ファイルの発見に手間取ってしまいました。いずれもMIUからです。

サンプル The Beach Boys "Sweet Sunday Kinda Love"

ストレートなものではなく、間接的なものですが、フィル・スペクター的なバイアスのかかったサウンドで、当時はよく聴きました。つぎの曲も同系統で、Be My Babyビートのヴァリエイションといっていいでしょう。こちらも作者はやはりブライアン・ウィルソン。

サンプル The Beach Boys "Belles of Paris"

だれも聴かなくなってからも、ブライアンは、すくなくとも曲作りではそれなりにがんばっていたのだなあ、と思います。サウンド・メイキングのほうは、追求しすぎると発狂の怖れを感じたかなにかで、手を出さないか、手を抜くことにしたのでしょうけれど。

午前中のリアルタイム更新のときは見逃してしまったMIUのクリップをおいて、腐ってもやっぱりビーチボーイズの巻を終えることにします。ザ・ビーチボーイズ、ここが正念場だぜ、The Match Point of Our Love




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ビーチボーイズ
L.A.(ライト・アルバム)(紙ジャケット仕様)
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ビーチボーイズ
M.I.U.アルバム(紙ジャケット仕様)
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ビーチボーイズ MIU/LAの2オン1
M.I.U. / L.A. Album
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ビーチボーイズ
15 Big Ones / Love You
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ビーチボーイズ
ラヴ・ユー(紙ジャケット仕様)
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ビーチボーイズ
キーピン・ザ・サマー・アライヴ(紙ジャケット仕様)
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ビーチボーイズ(Getcha Back収録)
Sounds of Summer: Very Best of
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by songsf4s | 2011-07-17 10:15 | 夏の歌