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いまだに見つからないアンドルーズ・シスターズを確実に聴く方法
 
散歩ブログを更新しました。今夜は昨日の続編、外題は、

「神奈川臨海鉄道本牧線の旅、とはいかなかったが──続・日活アクション的横浜インダストリアル散歩」

◆ 飛ぶ鳥を落とす ◆◆
もはや時間といえるようなものはほんの欠片しか残っていませんが、これだけで終わりというのもなんなので、ほんのちょっとだけ。

このあいだ、ツイッターに書いたのですが、わたしはアンドルーズ・シスターズのファンです。自分が聴きはじめた1963年より以前の音楽、とりわけ、ロックンロール誕生以前のものは、なんとなく「歴史のお勉強」の感をまぬかれず、ただたんに楽しむということはほとんどありません。

そのなかで大例外といえるのがレス・ポール、そしてアンドルーズ・シスターズです。四半世紀ほど昔、アンドルーズのベスト盤を買ったときは、12曲、どれもみなキャッチーでひっくり返りました。ベスト盤といったって、たいていのアーティストは、半分も気に入れば大収穫で、ほとんどはほんの数曲しか面白くないものです。12曲すべて気に入ったというのは、ドリフターズとアンドルーズしかありません。

当然ながら、こう思うわけです。

「アンドルーズは1940年代のビートルズだった」

これだけ楽曲が粒ぞろいで、しかも、サウンドもヴォーカルも魅力に富み、40年後にも留保なしで楽しめるのだから、当時は文字通りヒット・アフター・ヒット、いくところ可ならざるはなし、だったにちがいありません。

当然、CDの時代になって、いくつか盤を目にするようになったので、MCAの二枚組ベストを買ってみました。ところが、これが奇怪だったのです。注意して、彼女たちの当時のレーベルであるデッカのカタログを引き継いだMCAのものを選んだのに、どうも音がおかしいのです。音が悪かったのではありません。いくらアメリカでも、1940年代にこの音は無理だろうというほど、ハイファイだったのです。

あとで、ウェブで、MCAのCDはよく確認しないといけない、断りなしに再録音音源を使っていることがしばしばある、としている記事を読んで、やっぱりそうか、と思いました。最初に買ったLPは、音質は悪かったけれど、ウソくさい音ではなく、アンドルーズやバンドのパフォーマンスもすぐれたものでした。

かくして、アンドルーズの大ファンでありながら、盤は買わないという奇妙な冷戦状態が惹起しましたが、先日、これはいいじゃない、という音源にやっと遭遇し、気を取り直して、ユーチューブを検索し、同じ曲のどのクリップが古いものかを検討しようという気になりました。

いや、ひでえもんです。世の中、半チク野郎のほうが圧倒的に多いのはわかっていましたが、それにしても、再録音のチリも積もれば山となる、オリジナルを見つけるのは非常に困難、といいたくなるほど、良貨駆逐後の悪貨ばかりの茫々たる荒野。

これはまともな録音だろうと感じたものをまず一丁。

アンドルーズ・シスターズ Beat Me Daddy Eight to the Bar


鑑識眼を養っていただくために、インチキな新録音を貼り付けておきます。

アンドルーズ・シスターズ Beat Me Daddy Eight to the Bar(ニセモノ再録音)


こんなもの、冒頭のスネアを聴いただけで、新しい録音だとわかるでしょうに、半チク野郎にはかないません。

むろん、世の中は半チク者しかいないわけではありません。地面の穴と自分のケツの穴の区別もつかないような奴ばかりじゃ、いまごろ人類は滅んでいますからね。

アンドルーズ・シスターズ Boogie Woogie Bugle Boy (1941 Original and 1957 Remake)


これでダイナミック・レンジの違いというのがはっきりするでしょう。

アンドルーズは、オリジナルとリメイク、なんていう二項対立ではなく、一曲について、数種類の録音があるのも稀ではないように思えるのですが、そこまでいいはじめると、話はどんどん難しくなっていくので、今夜はもう一曲だけ、手元にある善盤と思われるものから切り出しましょう。ブロードウェイの子守唄はいかが?

サンプル The Andrews Sisters "Lullaby of Broadway"


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by songsf4s | 2011-06-14 23:55