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トラフィックのベース・プレイヤーとしてのスティーヴ・ウィンウッドのタイム
 
散歩ブログ「D突堤を目指せ!──日活アクション的横浜インダストリアル散歩」という記事に時間を取られたため、今日はすでにrun out of timeなので、ごくごく軽く曲を並べます。

前回の「トラフィックのLive at Santa Monicaを聴く」で、スティーヴ・ウィンウッドは非常にタイムのいいプレイヤーだと書き、その例として、ソロになってからのWhile You See a Chanceにおけるドラミングをあげました。

しかし、ほんとうはベース・プレイヤーとしてのスティーヴ・ウィンウッドが念頭にありました。クリップが見つからず、たんに時間がなくて、自前のサンプルを用意できず、ベース・プレイの例をあげられなかったにすぎません。

最初に、スティーヴ・ウィンウッドはベース・プレイヤーとしてもすぐれていると感じたのは、トラフィックのエポニマス・タイトルのセカンド・アルバムに収録されたデイヴ・メイソンの曲。

トラフィック Feelin' Alright


このクリップは音が悪くてベースがほとんど聴こえませんが、いま聴き返しても、好ましいグルーヴですし、さすがにいいラインをつくっています。

わたしはなんとか専門店というのを信用していません。腕のいい料理人は基本がわかっているのだから、大きく失敗するはずがなく、麺類をやっても飯類をやっても、ともにうまいものをつくるに決まっているし、ダメな料理人は、たとえ一意専心ラーメンを作りつづけても、どこにも行き着かないでしょう。

スティーヴ・ウィンウッドはなにをやっても見事ですが、その根底にあるのはすぐれたセンス・オヴ・タイムにほかなりません。

セカンド・アルバムでは、ほかにWho Knows What Tomorrow May Bringのベースにも、中学生はおおいに感銘を受けました。しかし、クリップがないので、これは省き、サード・アルバムの曲へ。といっても、ベースがもっとも興味深いJust for Youはクリップがないので、次善のトラックを。途中で切られています。あしからず。

トラフィック Medicated Goo


スティーヴ・ウィンウッドはきわめてR&B的なスタイルとテイストをもつシンガーですが、トラフィックになってからは、バンド・サウンドとしてR&B的な方向に行くことはすくなく、この曲がもっとも濃厚にR&B味が表出したものといえるでしょう。あとは上述したWho Knows What Tomorrow May BringもR&B的で、スモーキー・ロビンソン風に歌っています。

もう一曲、またしてもクリップがないので、これはサンプルをアップしました。フォース・アルバム、スティーヴ・ウィンウッドのソロ・デビュー盤としてスタートし、結局、死んだはずだよお富さんのトラフィックが復活することになった、John Barleycorn Must Dieのトラックを。

サンプル Traffic "Empty Pages"

わたしはこの盤がリリースされたとき、高校生になっていましたが、これを聴いて、ブラインド・フェイスが壊れてよかった、おかげでまたスティーヴィーのベースを聴けた、と欣喜雀躍しました。いずくんぞ知らん、これがベース・プレイヤーとしてのスティーヴ・ウィンウッドの最後のアルバムになるとは。

ブラインド・フェイスのベースは、グラム・パーソンズと親しかったリック・グレッチでした。べつにどこもわるいところのないプレイヤーですが、なぜかわたしの性に合いません。

つぎのアルバム、デイヴ・メイソンも一時的に復帰したWelcome to the Canteenでは、ジム・ゴードンがドラム・ストゥールに坐り、おおいに喜んだのですが、ベースがリック・グレッチだったのが災いしたか、ジミーのアルバムとしてみるなら、感銘の薄いものでした。

タイムがいい悪い、というのもありますが、それとは別の次元で、だれかとだれかのタイムがしっくりしない、ということも起きます。薬の問題などもあったのかもしれませんが、このアルバムの味の薄さは、リック・グレッチのタイムと、ジム・ゴードンのタイムが合わなかった(さらにいうなら、スティーヴ・ウィンウッドとも合わなかった)せいかもしれないと感じます。

以後、ウィンウッドがフェンダーを弾くことはなく(シンセ・ベースはあるが、あれは楽器とはいいがたく、タイムがどうのというレベルのものではない)、残念ながら、ベースに関するかぎり、スティーヴ・ウィンウッドは「幻のプレイヤー」になってしまったのでした。


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トラフィック(セカンド)
Traffic
Traffic


トラフィック(サード)
Last Exit
Last Exit


トラフィック(フォース)
John Barleycorn Must Die
John Barleycorn Must Die
by songsf4s | 2011-06-13 23:54 | スティーヴ・ウィンウッド