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ハンク・マーヴィンと十人のインディアン(にはちょっと足りなかった)
 
昨日はゴールデン・ウィークの中日だったにもかかわらず、お客さんが非常に多く、記録をとっているわけではないのですが、十本指に入るほどでした。パートナーのブログも過去最高のヴィジター数だったそうで、やはり天気が悪くて、ウェブで遊ぶことにしたかたが多かったのでしょう。

われわれは、歩け歩けなので、夕方から小雨と読んで、ただし、雨は確実に降ると考えて、すぐに避難できる横浜を歩いてきました。天気のいいあいだは野毛のほうを歩いてランチ、その後、海のほうに行き、また山手のほうにのぼろうとしたところで降られたので、あとは海岸のショッピングモール地帯のビルを巡礼しました。

ランドマーク・タワーやワールド・ポーターズや赤レンガ倉庫なら、雨に濡れずに長時間遊べる、というのは、きわめて独創的な考えというわけではないので、さしもの巨大モール群も、ちょっとした混雑で、浅草の観音様にお参りしに来たようなことになってしまい、笑いました。

◆ アパッチの群 ◆◆
さて、今日もウォーキング・ブルーズはつづくのでして、まもなく出かけるのですが、コメント欄に寄せられたk_guncontrolさんのシャドウズに関する話に関連するクリップを貼り付けておこうと思います。

まず、オリジナルであるシャドウズのアパッチから。

ザ・シャドウズ Apache


これについて、シャドウズのだれかの談話がウィキペディアにある、というのがk_guncontrolさんのコメントでした。以下のような話です。

What's the most distinctive sound of our group? We often wondered what it is ourselves. Really, it is the sound we had when we recorded "Apache" - that kind of Hawaiian sounding lead guitar... plus the beat

「ぼくらのもっとも特徴的なサウンドは何かだって? それは自分たち自身、よく考えることでね、じつのところ、その答えはすでにApacheでのサウンドにあるんじゃないかな。あのハワイアン的なリード・ギターの音さ。それに、もうひとつはビートだろう」

ここには、イタリア製のエコー・マシンを使ったとあって、なるほど、それでよそとはちがう音になったかと腑に落ちました。ふつう、ギターのエコーというと、アンプに付いているリヴァーブを考えるのですが(無数のプロが録音につかったフェンダーの代表的なアンプのモデル名がTwin Reverbだというのはなぜかといえば、発売されたとき、リヴァーブがこのアンプの最大の武器だったからだ)、そうではなかったということです。

さらにk_guncontrolさんはハンク・マーヴィンのエコーに関するコメントを紹介していらっしゃいます。

ハンク・マーヴィン、ApacheとWonderful Landのエコーについて


エコーは二次元でコントロールします。SpeedとDepthです。ここで、ハンク・マーヴィンは、曲によって速度を変化させることを語っています。

ここでは二曲を例にしていますが、わたしは、 Apacheより、後半で取り上げられたWonderful Landのほうがずっと好きで、こちらは自分でもよくプレイ・アロングしています。弾いて楽しい曲です。

シャドウズ Wonderful Land


ハンク・マーヴィンは、しばしば、曲の中間部分で、ミュート・ピッキングを使います。ミュートを使うと、エコーによる残響がはっきりとしたリズムで聞こえることが、前出のクリップのなかで語られています。

ハンク・マーヴィンは意識していたかどうかわかりませんが、これはすでに1950年ごろ、レス・ポールが自作ディレイ・マシンを使ってやったことです。いま、曲を見つけている時間はないので、これについてはあとで補足することにします。ミュート・ピッキングとリヴァーブの組み合わせというのは、とりわけインストゥルメンタルのギター・ミュージックではなくてはならない手法だと思います。

おまけとして、Apacheのカヴァーをいくつか貼り付けます。まず、シャドウズ盤をさしおいて、アメリカで大ヒットしたヨルゲン・イングマンのカヴァー。



はっきりいえば、シャドウズ・ヴァージョンのまえではまったく問題外のつまらない出来です。それなのになぜアメリカでは、シャドウズではなく、イングマンの盤がビルボード・チャートをかけあがったかといえば、プロモーションのせいだろうと推測します。

露骨にいえば、「ペイオーラ」=賄賂です。音楽業界では当然の慣行でした(刑事事件となったことがある)。いかに「プラグ」するかが勝負であり、会社にとって腕利きの「プラガー」はアーティストなどよりはるかに重要だったほどです。どこの世界でも、敏腕営業マンがビジネスを成り立たせているのでありましてね。

さらにべつのカヴァー。スタジオ・プロジェクトです。インクレディブル・ボンゴ・バンド、フィーチャーリング・ジム・ゴードン・オン・ドラムズ、Apache



オリジナルからはるか彼方に来ていますが、これはこれで好きです。ジム・ゴードンとしてはとくに出来のいいものというわけではありませんが、この人が叩けば、たいていのドラマーの絶頂時のプレイの数倍はすぐれたグルーヴになるわけで、わたしとしては、ジミーのドラミングはいつだって大歓迎です。しかも、中間部では、邪魔な上ものがすべて消え、ジミーのバックビートとボンゴだけになるのですから、文句ありません。

もうひとつ、今度は変り種、以前、「無理に歌えば」という記事で取り上げたことのある、ソニー・ジェイムズによるApacheのヴォーカル・カヴァーです。



あっはっは。何度聴いても、珍とマジが入り混じった妙な感じがたまりません!

それでは行ってまいります。今日は逗子から名越切通し経由で鎌倉へと歩く予定です。


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シャドウズ
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Apache: Guitars of Jorgen Ingmann
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Bongo Rock (Rmxs)
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by songsf4s | 2011-05-04 09:39 | Guitar Instro