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One Monkey Don't Stop No Show その9 夜の部
 
さて、3月28日、ここから夜の部に入ります。

なにはともあれ、かけつけ一曲、ジム・メッシーナ、Free to Be Me



いまやはるか昔のことのようですが、以前、『霧笛が俺を呼んでいる』 その6という記事に、以下のようなスクリーン・ショットを貼り付けました。

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このロケ地は特定できないと書いたら、DEEPさんが「私の記憶に間違いなければ、横浜の山下公園近隣(県庁側)にある海岸教会だと思います。シーン右手は、現在「横浜産貿易センタービル」がっ建っています。数年前、この教会は焼けてしまったと思います。現在の建物はその後再建されたものではないでしょうか?」というコメントを寄せられました。

いままで確認をサボっていたのですが、ようやく行ってきました。ありました。

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もっと引いた写真は撮らなかったのか、というあなた、あの怒風激しゅうて小砂眼入す(わからない人は落語「たらちね」をお聞きなさい)てな日の、あの路地の寒さを知らないからそんなことがいえるのです。立っているのが精いっぱい、よくまあ3回もシャッターを押した、まるで戦場カメラマンじゃないかと、自画拍手絶賛しちゃったほどです。

もうひとつ、あの路地てえものがですな、昔を今になすよしもがな、両側の建物はセットバックして、鉄筋コンクリート造と相成り、大通りのように広がっちゃったのだから、困ったのなんの。まあ、場所からいっても、木造平屋なんてものが生き残れる環境じゃないのですが、それにしてもなあ、の変わり方でした。まあ、次回、穏やかな日にまたあの場所にいくようなことがあれば、いちおう変わり果てた姿を撮ろうと思っていますがね。

しかし、半世紀前とつらつら比較してみて、木っていうのは伸びるもんだねえ、と感心してしまいました。以前、自分が通った中学高等学校に行ったら、敷地内の桜並木がトンネルのようになっていて仰天しましたが、この杉だか樅だかも、教会自体と同じぐらいの高さに成長しています。

ということで、DEEPさん、情報提供、どうもありがとうございました。おかげでロケ地を特定し、現況を確認することができました。

さて、今宵の二曲め、アンドルー・ゴールド、Stay



そろそろ今夜の御題を披露しますか。ずばり「苦難の時代の音楽」であります。ディスコ・ブーム猖獗を極め、なにも聴くものがなくなり、絶望しかけたわたしが、どこにシェルターを見つけたか、という、お客さん方としては、そんなんどーでもいーじゃん、という選曲基準です。

個人的にも冬の時代で、いやもう大変だったのなんの、わが生涯最悪の時てなもんでしたわ。あまりの苦しさに、そんなもんだれが聴くかといっていたポール・マッカートニーの歌にまで耳を澄ませてしまいました。ポール・マッカートニー&ウィングズ、Don't Say Goodnight, don't say it, don't say it, don't say ANYTHING!



このオルガンの古めかしい音が、じつに新鮮に響いたものです。エルトン・ジョンのCrocodile Rockの中間部、ニール・セダカが憑依して、ギターがミュートでアルペジオを弾くところをはじめて聴いたときのショックによく似ていました。昔はこういう音楽があったのに、というせつなさです。

しかし、正確にいうと、ポールのDon't Say Goodnightがヒットしたときにはすでに、さしものディスコ・ブームも現在の日本政府のような完全な死に体になっていました。ドナ・サマーを退場させたのはマーク・ノップラー、ダイア・ストレイツのデビュー・ヒット、Sultans of Swing



フェンダー・ストラトキャスターというのは、こんな美しい音の出る楽器だったのか、とため息が出ましたよ、この曲をFENではじめて聴いたときは。もう何年もギターバンドなんか聴いていなかったような気分でした。

たとえていうなら、三年間つづいた終わりなき灼熱の夏に、突然涼風が吹き寄せ、万国の民よ、悪夢は終わった、という声をきいたような気分でした。大東亜戦争の敗戦を宣する昭和天皇の玉音放送を、こんな気分できいた人もいるのではないでしょうか。終わった、終わった、終わった、と万歳三唱したくなるほど、気持のいいサウンドでした。

この人も、暗黒のディスコ時代の光明でした、ライ・クーダー、Big Bad Bill Is Sweet William Now



悲しむべきか、喜ぶべきか、態度を決めかねたニュース。

東電、原発事故で仏に支援要請

昔、「ミステリ・マガジン」に連載された「ユーモア・スケッチ」という、浅倉久志が作品選択と翻訳をしたシリーズのなかに、ジェローム・K・ジェロームの「自転車の修繕」という短篇がありました。

二人の男が一緒にサイクリングに出かけようとしたのですが、いっぽうが友人の自転車を見て、ハンドルの曲がりを直したほうがいいといいます。ではというので、ハンドルを真っ直ぐにしようとしたのですが、どういうわけかうまくいかず、あれこれやっているうちに、自転車はばらばらに解体され、ついには日が暮れ、楽しいはずのサイクリングは自転車の修繕で終わってしまった、という話でした。いえ、教訓などありません。これはただの想定外のお話です。

ロバート・ジョン、Sad Eyes



ずっと不思議に思っていたのだけれど、だれも教えてくれないことがありました。愛玩用の犬のロボットまでつくっている国に、どうして原子炉運転用ロボットがないのか、です。なにか特別な理由があってロボットがつくれず、ゴム長も履かずに人がやっているのかと見ていましたが、そうではないようです。

東電、仏に支援要請 原発事故受け

制御不能に陥った可能性も、って、外国の新聞でこういうことがわかるというのでは、日本政府も問題外だし、日本のメディアは昼寝しているといわれても仕方ないでしょう。

そして、この記事には「EDFは18日、専門家の派遣や原発事故に対応するロボットを含む資材130トンの搬送など独自の救援計画を発表。だが、ルモンド紙によると日本側はこれを拒否したという」とあって、やはりロボットをもっている国があることがわかりました。東電は下請け企業の使い捨て作業員がゴム長もなしでやっているのだから、ロボット大国といわれたのがウソのようです。どこの国の話ですか。情けないったらありません。

情けないけれど、眠気は容赦なくやってくるので、今夜はそろそろおしまいです。最後の曲、ビーチボーイズ、Good Timin'、むろん、東電への皮肉です。



おやすみなさい。

といって寝るはずだったのですが、テレビに殴りかかりたくなるようなCMばかり流しているAC(公共広告機構)が、じつはどういう団体かということを明かすツイートを見たので、ちょっとだけ延長戦。ACの役員は以下の方々だそうです。錚々たるメンバーとはこのことですな。

理事    千葉昭      四国電力株式会社 取締役社長
理事    當眞嗣吉    沖縄電力株式会社 代表取締役会長
理事    西澤俊夫    東京電力株式会社 常務取締役
理事    原田正人    中部電力株式会社 常務執行役員
理事    深堀慶憲    九州電力株式会社 代表取締役副社長
理事    向井利明    関西電力株式会社 取締役副社長
理事    山下隆      中国電力株式会社 取締役社長
理事    若井泰雄    三菱電機株式会社 宣伝部長
名誉顧問 嶺井政治    沖縄電力株式会社 元会長

これで、テレビがなにも本当のことを伝えられない理由もついでに誰の目にも明らかになったでしょう。こういう構図があることは昔からわかっていたことですが、いまだに知らない人がいるようで、うんざりします。

こんどこそほんとうにおやすみなさい。
by songsf4s | 2011-03-28 20:53