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サンプラー10 グレイトフル・デッドのRipple
タイトル
Ripple
アーティスト
Grateful Dead
ライター
Robert Hunter, Jerry Garcia
収録アルバム
American Beauty
リリース年
1971年
他のヴァージョン
Jerry Garcia, Chris Hillman
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週に2、3本は映画を見るようにしているのですが、このところ、これぞというものに当たらず、つぎの映画をどうするかまだ決めかねています。どうしても適当なものがなければ、また鈴木清順シリーズを復活かと思っていますが、もう一日二日考えます。今日は雨傘番組化したサンプラー・シリーズです。

ツイッターでフォローしてくださる方は、ほとんどが映画か音楽関係のキーワードでわたしを見つけられたようです。プロのドラマーの方までいらして、自分がそんなことばかり云っていることをしっかり自覚させられたりしています!

おそらく木村威夫のキーワードでフォローしてくださった方が、先日、グレイトフル・デッドのRippleについて書いていらしているのを見て、Rippleの記事にはサンプルをつけなかったことに思いいたりました。ということで、本日のサンプルはグレイトフル・デッドのベスト・シンガロング・チューン、Rippleです。

オリジナル記事は、

Ripple by Grateful Dead その1
Ripple by Grateful Dead その2

の2本で、歌詞は「その1」のほうにあります。

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それではサンプル、まずはAmerican Beauty収録のスタジオ録音。

サンプル Grateful Dead "Ripple" (album ver.)

やっぱり、依然としてこのヴァージョンがベストだと思います。どこがどう好きかということは、みなオリジナル記事に書いてしまったので、もう云うべきことはのこっていなくて困惑しますが、いつだってデッドはレッシュ=クルツマンのグルーヴからスタートして、上部構造物が成立するようになっていると感じます。

とくにフィル・レッシュの細かい装飾音のタイミングがけっこうなんです、なんていうのはいつもいっているから、ちょっと補足すると、アクセントをどこにもってくるかというセンスゆえに、いいプレイだと感じるのです。ほんのたまに入れる裏拍のアクセントの使い方がなんともいい容子なんです。

なんだか、ドラマーの話をしているみたいな文面になってしまいましたが、レッシュのベースというのはそういうスタイルなのです。メロディックな意味でのラインの作り方も好ましいのですが(とくに高音部の使い方)、ベースはグルーヴもまた重要です。

もうひとつ、ほかでは聴けないデイヴィッド・グリスマンのマンドリンも、やはりこのヴァージョンを好ましくしている要素だと感じます。

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ジェリー・ガルシア(左)とデイヴィッド・グリスマン

つづいて、ライヴ・アルバムLadies and Gentlemen...Grateful Dead収録のエレクトリック・ヴァージョン。1971年録音なので、オリジナルからさして時間がたっていません。

サンプル Grateful Dead "Ripple" (live ver. from "Ladies and Gentlemen...Grateful Dead" rec. 1971)

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今回聴き直して、すこし印象が変わったのはこのヴァージョンです。オリジナル記事では、違和感があるとけなしましたが、それほどひどくもないか、と思い直しました。いや、今日、80年代のデッドのクリップをいくつか見てしまったせいで、相対的に出来がいいように聞こえるだけかもしれないのですけれどね。

いえ、オリジナル記事に書いた欠点が、欠点に聞こえなくなったわけではありません。たんにこの時期のデッドが好きだというだけです。これが翌年、1972年なら、キース・ゴッドショーが加わって、あのピアノのオブリガートが聴けたはずなのに、惜しい! ゴッドショーのピアノ入りでこの曲を聴いてみたかったと思います。どこかにそういう録音が残っていないのでしょうか。

最後は15周年記念ツアーにおけるアコースティック・セットを記録したReckingのヴァージョン。

サンプル Grateful Dead "Ripple" (live ver. from "Reckoning" rec. 1981)

Ladies and Gentlemenヴァージョンにくらべて、イントロでの歓声のすさまじいこと。年月をかけて「出世」する曲というのがあって、デッドの場合、頻繁にツアーをしていたために(というか、そのアーカイヴ・テープをリリースしたために)、その経過がよくわかるのです。Rippleは、ライヴではめったにやらないせいもあって、大人気曲に育ってしまったのでしょう。わたしだって、その場にいたら、ガルシアのシシドレソというイントロの3音目のドでどっと盛り上がって、大拍手しちゃうにちがいありません。じつにシンプルなイントロですが、これほどデッドヘッズに親しまれたものはそうたくさんはないでしょう。

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しかし、云いたくはないですが、ブレント・ミドランドのピアノの下手なこと! 16分のトリル(とはピアノの場合はいわないか)なんか、ムッとなりますぜ。ゴッドショーだったら、こういうところはきれいにキメて、気持よくさせてくれるのに! オブリガートのラインの作り方も最低最悪のセンス。五流のプレイヤーは、どこまでいっても、すべてにわたってダメ。ああ、残念無念。ゴッドショーさえやめなければなあ。

スタジオ・アウトテイク(デモ?)


次回もまだ映画に取りかかれなければ、なにかキース・ゴッドショーが参加したトラックでもサンプルにして、口直しがしたくなりました。


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ライノ版American Beauty
American Beauty
American Beauty


Fillmore East: April 1971
Fillmore East: April 1971


Reckoning
Reckoning
by songsf4s | 2010-06-09 23:49 | 嵐の歌