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更新のお知らせおよびモータウン・ミステリー再び

無精というか、忘れっぽいというか、たんなる多忙というか、他のブログの更新状況をこちらに書くことにしたといっておきながら、最近はろくに書いていません。まあ、更新頻度が落ちているせいでもあるのですが。

今日はまず「猫町ぶらり」のほうを更新しました。「猫音楽思いつくまま、手あたりしだい その20 ジングル・キャッツのWhat Child Is This(グリーン・スリーヴズ)」なり。猫ブログも、クリスマスまでは、なにかその関係の話にするつもりです。

また、「散歩やせんとて」も更新しました。このところ、最近の散歩のことがつづきましたが、今日は再び同潤会シリーズに戻って、「昭和戦前古建築散歩 同潤会アパートメント・ハウスC 大塚女子アパート(文京区大塚)」です。

◆ ハリウッド=デトロイト地下通路 ◆◆
これだけで引っ込まないと、当家の今夜の更新も危ういのですが、しかし、見てしまったものを見なかったことにするのも癪だし、四方山話を書くのは楽勝だから、もうすこしつづけます。

以前にもふれたことのある、ジャン&ディーンのライヴ・クリップのことです。「詳細」にあるとおり、ハル・ブレイン、トミー・テデスコ、レイ・ポールマン、ドン・ピーク、ジョージ・ティプトンらの顔が確認できます。遠隔地へのツアーでは、こういうエース・スタジオ・プレイヤーをそろえるのは非常にむずかしいので、LAもしくは近隣でのライヴ・ギグと思われます。

Jan & Dean "Surf City-Deadman's Curve-The New Girl In School-Little Old Lady from Pasadena-You've Got to Hide Your Love Away-Hang on Sloopy"


このクリップのアップローダーである「crewgogo」とは、当家のお客様のひとり、ときおりわたしの知識の不足を補ってくださるオオノさんです。それでね、オオノさん、気づいていましたか、コメントにとんでもない話題が書かれているって?

「なんで、タイトルにジャン&ディーンの名前がないんだよ!」という、爆笑のコメントもありますが、そんなことより、ジョゼフ・スコット氏がなぜかモータウンについて書いているので、ええ? でした。ややオフ・トピックなのに、つい書いてしまうところが彼らしいのですが……。

さて、その内容です。フランク・ウィルソンが近年、モータウンLAのことを明らかにするようになった、ということはミズCKや、ここに書いているジョゼフ・スコット氏からきいていましたが、こんなにはっきりといっているとは知りませんでした。以下をお読みあれ。

This is from that page about Frank Wilson of Motown (& note "regulars"): "The[...] musicians for [a particular late '65 Motown session] were pulled from the studio regulars that included Billy Strange, Glen Campbell, Hal Blaine, Al? De Lory, Carol Kaye and Tommy Tedesco.[...] As far as it can be established the tapes were dispatched to Detroit [in]

って、どの曲のことだよ、といいたくなりますが、それはあとでゆっくり検索します。特定のセッションの関係者をずらっと書いたというのは、「モータウン・ミステリー」研究史においては、画期的な「事件」といえます。

しかし、これは大笑いのメンバーですな。プレイヤーの顔ぶれだけ見ると、ビーチボーイズかフィル・スペクターのセッションかと思ってしまいます。こんなメンバーの雰囲気になっている曲というと、たとえば、スプリームズのアルバム・トラックなどを思いだしますが、いっぽうで、ブレンダ・ハロウェイか、とも思います。アール・パーマーではなく、ハル・ブレインがストゥールに坐ったモータウンのトラックというのは、山ほどはなく、せいぜい数十ではないでしょうか。いや、またしても考えが甘いか……。ハルのことだから、数百の単位という可能性もゼロではありません。

わたしはもう、モータウン研究からは「引退」で、いまでは聴くことすら稀ですし(昔からあまり好まなかったダイアナ・ロスの声が、最近はどうにも我慢がならなくなってしまった)、ハリウッド音楽史という巨大な流れにあっては枝葉末節にすぎないヴェンチャーズなどで、ものを知らない人と議論するのにもうんざりしたので、こういう話題に乗っていく気にはなりません。

しかし、わたしの『モータウン・ミステリー』はあまりにも不備な論考であると腹を立て、もっと突き詰めたいと思っている方は、ジョゼフ・スコット氏にコンタクトをとられるといいでしょう。CKさんのオフィシャル・サイトに、モータウンLAについて情報を交換したい、と書き込めば大丈夫だと思いますよ。

万一、『モータウン・ミステリー』の存在に遠慮されている方がいらっしゃるとまずいので、はっきり申し上げますが、あれはただの踏み台にすぎません。ほんとうはもっと周到な研究がなされるべき分野です。

わたしが書き継げばよかったのでしょうが、モータウンもヴェンチャーズも、一個の小さなビルディング・ブロックにすぎず、わたしが構築したいのは、そういうレンガを部材に使ったハリウッド音楽史という大伽藍です。だから、ときおりお尋ねがある、『モータウン・ミステリー』の改訂や続篇はないとはっきり申し上げておきます。それはだれかべつの人の仕事です。
by songsf4s | 2009-12-15 12:29