回想のビリー・ストレンジ、その音楽と時代 その9 アン=マーグレット、ハニーズ、リッキー・ネルソン
 
今回も1963年のセッション・ワークです。

ギター・ソロはないし、派手なオブリガートを入れているわけでもないのですが、へえ、それもプレイしたのですか、という懐かしい曲から。子どものころ、映画も曲もヒットしたと記憶しています。映画から、エンディングのクリップを。

Ann=Margret - Bye Bye Birdie


タイトルは「バイ・バイ・バーディー」なのに、歌は「バーヒー」に聞こえたことが、強く印象に残っています。いま聴いても、やっぱり「バーヒー」といっているように聞こえます。

アン=マーグレットは、ジュリー・ロンドン、ボビー・ジェントリーと同じリーグなので、静かに超オン・マイクで囁いたほうがいいと思いますが、ヒットらしいヒットはこの曲だけでしょう。

1963年は本格的なサーフ・ミュージック・ブームの年で、ビリー・ストレンジもさまざまなサーフ・チューンでプレイしています。

ビリー・ストレンジがビーチボーイズとほぼ同時に関わりを持った、ブライアン・ウィルソンのアウトサイド・プロダクション。クリップがないので、サンプルで。

サンプル The Honeys "Shoot the Curl"

curlというのは、波の先端が丸まったところ、例の「パイプライン」を指すそうで、それをshootするとは、あの空洞をくぐり抜けることだとか。

派手なことはしていませんが、アンプのトレモロをかけた音色もよく、なかなか魅力的なプレイですし、ハル・ブレインも気持のいいグルーヴをつくっていて、好ましい曲です。

リッキー・ネルソンはすでにこのシリーズでふれましたが、こんどはデッカ時代の録音を。

Ricky Nelson - That Same Old Feeling


ふーむ、微妙なトラックです。ベースはジョー・オズボーンに聞こえますが、ドラムはあまりリッチー・フロストのようには聞こえません。だれに近いかというとアール・パーマーです。

ベースがオズボーンなら、ギターもジェイムズ・バートンになりそうなものですが、なにか事情があったのでしょうかね。残念ながら、手元にあるリック・ネルソンのクレジットはインペリアル時代のもので、パーソネルを確認できませんでした。

オン・ミックスのギターはバートン、オフ・ミックスのファズがかかったものはビリー・ストレンジ、という可能性もあるだろうと思います。

ほかに、この時期のリックの曲として、Hello Mister HappinessやI Got a Woman(レイ・チャールズのものとは同題異曲)がリストアップされていますが、手元にあるものは、どちらもジェイムズ・バートンのプレイに聞こえます。オルタネート・テイクがあるのかも知れませんが、そこまでは調べがつきませんでした。

このあいだ、リック・ネルソンの六枚組を通して聴いたのですが、いやはや、すごいものだと思いました。むろん、リックのヴォーカルについては、さまざまなご意見があるだろうと思います。しかし、トラックに関するかぎり、メンバーよし、プレイよし、録音よしで、インペリアル時代はつねに高いレベルを維持しています。リック・ネルソン・セッションはまたとりあげることになるでしょう。


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by songsf4s | 2012-03-17 23:37 | 60年代