SMiLE気分になってみる――ブライアン・ウィルソンとSMiLEショップほか
 
今日はPet Soundsの残りをなんとかしようとちょっと聴いたり、書いたりしたのですが、ブライアン・ウィルソン病にかかったのか、どうもうまくいかず、ワードローブを着て、自然食品の店に立ってみたりしました(ウソ)。

世間はPet SoundsというよりSMiLEだなあ、なんて思い、チラッとそっちを聴いてみたりしました。だいたい、昼間に岸井明を聴いたあたりから、今日はズレてしまい、うまくいかない予感がしたのですが。

ロング・ビーチのSMiLEショップとブライアン・ウィルソン


やっぱり、日本にいちゃ駄目だなあ、というクリップでした。ロング・ビーチにいれば、これですからね。

ビーチボーイズ・ファンはおわかりでしょうが、このクリップの冒頭、「Release Day」の文字が出るときに、Graduation Dayがかかっています。

しかし、あの飾りつけはすばらしい。あれを売ってみたらどうでしょうかね。壁のシミ隠しには最適でしょう。

またしても「BeachBoysさん」がアップした宣伝クリップばかりになってしまって恐縮ですが、もうひとつ。

The Beach Boys An Introduction to "SMiLE Sessions"


Pet Soundsは「すばらしい曲」と「いい曲」のミクスチャーで、駄目な曲というものがないアルバムでした。ああだこうだと細かいゴタクをいう以前に、「いい曲ばかりのいいアルバム」だったのです。

SMiLEはちょっとちがいます。楽曲も重要なのですが、それ以上に、サウンド、アレンジに強く依存した造りと感じます。その一点で、この両者は、じつは、ずいぶんと性質の隔たったものではないでしょうか。

ごちゃごちゃいっていないで、また「BeachBoysさん」のクリップをいってみます。

The Beach Boys SMiLE Sessions - Heroes and Villains Music Video


今日は時間を空費してしまったし、相手はSMiLE、なにか意味のあることをいう余裕などないのですが、聴いていると、やはりいろいろなことを思ってしまいます。

SMiLEはしばしばビートルズのSgt. Pepperと比較されます。たしかに、Sgt. Pepperの誕生を促した時代の気分が、SMiLEの向こう側にもあると思います。

しかし、SMiLEを聴いていてわたしが連想するのは、Sgt. Pepperではなく、Abbey Road(いま、このアルバムのタイトルを思い出せず、笑ってしまった。いかに親しまなかったかがわかろうというものだ!)のほうです。

Abbey RoadのB面、独立した曲としては未完成のものを、想像力と構成力とスタジオ技術だけで、組曲として一貫性のようなものを無理にでも感じさせてしまうレベルにまで、強引にもっていってしまった、ジョージ・マーティンという人物のすごみを思わずにはいられません。

いや、ブライアン・ウィルソンの曲です。Pet Soundsとは意味が異なるとはいえ、レベルのちがう場で、ブライアンはやはりSMiLEのために「いい曲」を書いています。たんに、ポップ・フィールドで45回転盤としてリリースし、ビルボード・チャートの上位を狙えるタイプのものは見あたらないだけです。

容赦なく時刻は迫っているので、できるだけたくさん千社札をペタペタしてみます。SMiLEのもので、もっともふつうの意味で「いい曲」なのは、これかもしれません。

Beach Boys - Surf's Up (Smile Sessions ver.)


この曲はサルヴェージされ、同題のアルバムに別エディット・ヴァージョン(と理解しているが、再録音というべきなのか?)が収録されました。そちらのほうだって、楽曲として美しいとは思いますが、やはり、本来の場所はSMiLEだと、強く思います。

Pet Sounds Sessionsのときも感じましたが、やはりSMiLE Sessionsでも、楽曲がどうとか、アレンジがどうとかいう前に、いい音が鳴っているのを耳にするのは気持がいい、結局、いちばん重要なのはそれではないか、なんて思います。

Wind Chimes- 1080p The SMiLE Sessions Version


すくなくとも、これだけははっきりしています。ブライアン・ウィルソンは、最終的には構想の大きさと精神の消耗に負けて、このアルバムを放棄してしまいます。だから、それなりの苦しみはあったのでしょう。でも、これだけの音を鳴らしたのです。音楽家として、日々、深い快感を味わっていたにちがいありません。いい音を出すのはすごいことだ、とつくづくと思います。

The Beach Boys - Cabin Essence


いつだったか、キャリアが下り坂になってから、苦し紛れにスタンダード・アルバムやクリスマス・アルバムをつくるのは愚かだ、ということを書きました。

ニルソンは、湯水のように金を注ぎ込んで、絶頂期にスタンダード・アルバムをつくりました。こういうところで、できあがったものに差がつくのです。

SMiLEのように、とほうもないコストをかけたアルバムが、あやうくテープのままで収蔵されつづけるだけになったのは、無駄といえば無駄です。しかし、金のかかったものは、やっぱりいい音になるなあ、音を出すのに無駄金なんてものはない、と思ったのでした。

The Beach Boys - SMiLE Sessions Surfboard


いつか、SMiLEに正面から取り組みたいと思いますが、もうちょっと時間がかかりそうです。


Click and follow Songs for 4 Seasons/metalside on Twitter
metalsideをフォローしましょう


ビーチボーイズ
Smile Sessions
Smile Sessions


ビーチボーイズ
スマイル(デラックス・エディション)
スマイル(デラックス・エディション)


ビーチボーイズ
Smile Sessions [Analog]
Smile Sessions [Analog]
[PR]
by songsf4s | 2011-11-22 23:51 | 60年代