ニック・デカロのItalian Graffitiのオリジナル3 Tea for Two後編
 
◆ 二人でお茶をチャチャチャ ◆◆
のんびり道草を食っていると終わらなくなりそうなので、勤勉な亀をやります。さっそくラテンTea for Two三連打。

エドムンド・ロス


ずいぶん昔にこの人のキャリアを調べて書いたような気がするのですが、もはやうろ覚え、気になる方は右の検索ボックスにエドムンド・ロスといれてみてください。たしか、どこか中南米で生まれ、イギリスに渡って、そちらでバンド・リーダーとして活躍した、といったあたりだったような……。

あ、トリニダード生まれだそうです。ライ・クーダーのFDR in Trinidadという曲が、なんていっているとゴールにたどり着けなくなるのでやめておきます。それにしても、こういうバンド・リーダーにはありがちなことですが、ディスコグラフィーの長いこと! ずいぶん聴いたつもりでしたが、確認すると、ほんの一部にしかすぎないようです。

ザヴィア・クガート


エドムンド・ロスもけっこうですが、ザヴィア・クガートはさらによろしいですなあ。だれが譜面を書いていたのか知りませんが、途中の木管のラインなんかおおいに好みです(金管は音そのものがあまり好きではないので、いいも悪いもない)。いつものように、ギターの使い方も、アメリカ的パラダイムからいえば微妙に変で、楽しめます。そもそも、リード・ギターとリズム・ギターがいるところが、ラテン・ビッグバンドにしては変わっています。

トミー・ドーシー


トミー・ドーシー盤はヒットしたようで、なるほどヒット・ヴァージョンだな、というつくりです。ただし、クガートとドーシー、どちらが先か知りませんが、チャチャチャ対決は、ザヴィア・クガート盤のほうに一票入れます。

いずれにしても、チャチャチャであれなんであれ、よく知っている曲のラテン・アレンジというのはけっこうなものだと思います。

◆ ニーノ&エリプリル ◆◆
人間のやることはどこか尻が抜けているもので、意識しないところに本音が出ます。Tea for Twoの棚卸をしてみたら、この曲はアップテンポでやるのが圧倒的な主流派に見えるようなものになってしまいました。

そういう方向で集めるから、そういう結果になっただけであって、これはわたしのヴァージョン、群盲象を撫でて、わたしは尻尾をつかみ、これは蛇のように細い、といっただけです。べつの方がをやれば、スロウなレンディションばかりが並び、これはエイのように平たいというかもしれません。

それで、というわけでもないのですが、すこし自分の守備範囲からは外れるTea for Twoを入れておきます。

ジョー・ハーネル Tea for Two


クリップだとわからないのですが、シンバルの音がいいなあ、と耳を引っ張られ、そのあとは、プレイ自体が奇妙なのが面白くて、うかうかと最後まで聴かされてしまいます。左手はクリシェですが、右手はじつにキッカイなパターンを叩いています。リム2打+シンバルって、こんなもの聴いたことがありません。ピアノはぜんぜん聴いていないのですが、ジョー・ハーネルというのはラウンジ方面のピアニスト、アレンジャー、コンポーザーです。

まだまだいくらでもヴァージョンはあるのですが、もう堪能したので、自前サンプルを一曲あげて、〆とします。かなり珍なアレンジなので、ストレートでノーマルなものがお好きな方はやめておいたほうがいいと思います。

サンプル Nino Tempo & April Stevens "Tea for Two"

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ニーノ・テンポの声が好きだというのがなによりも大きいのですが、変なアレンジだなと思っているうちに、いつのまにか頭にこびりついているという油断のならないヴァージョンです。

二回にわたってとりあげたTea for Twoで、結局、ザヴィア・クガートがもっとも趣味に合うサウンドだと思いました。いやもう、スタンダードは疲れます。律儀にやらずに、オミットすればよかったと後悔しました。これでもうスタンダードは出てこないので、次回からは楽勝です。


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by songsf4s | 2010-12-15 23:30