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ギター・オン・ギター2 ジョニー・スミスのWalk Don't RunとStranger in Paradise

今年はいったいどういう気候なんですか。わが住む土地は都の南、海辺なのでマシかもしれませんが、それにしても、この数日、ひどい暑さです。ほんの一週間前には寒い寒い、まるで真冬だ、とボヤいていたら、いまや暑い暑い、まるで真夏だ、です。

べつに気候のせいというわけではないのですが、連休中は毎日更新のつもりだったのに、こと志に反して、結局、隔日よりちょっとマシ程度になってしまいました。

さて、休日明け(まだそうなっていない人もなかにはいらっしゃるでしょうが)、ドンといきたいところですが、今日はあれこれあって、やはり鈴木清順と木村威夫を相手に格闘するだけの余裕がありません。そういうときは例によって、音楽ブログの地を出すことになっています。

◆ Walk, Don't Run ◆◆
先日の「ギター・オン・ギター」はまずまずの好評だったようで、サンプルのアクセスはかなりのものです。Gabor Szaboとボビー・ウォマックに人気が集まり、ハーブ・エリス&レモ・パーミア(パルミエなんていう、なにかの下品な言葉の略称かと思うような表記もあるようだが、固有名詞英語発音辞典の発音にしたがっておいた)のほうは不人気、などと書きましたが、その後、彼らの二曲もアクセスが増えています。

気温が上がると、管楽器の音は聴きたくなくなります。いっぽう、エレクトリック・ギターはどんなシーズンでもつねに好ましいのですが、暑いときはいよいよ素晴らしいサウンドに感じられます。いや、まあ、暑いときはあまり聴きたくないタイプのギターサウンドというのももちろんありますが! あとはハモンドとヴァイブラフォーンでしょうかね、暑いときに好ましい楽器というと。

ということで、安易が安易の羽織を着て安易の披露目をやります。本日は「ヒット作」の安易な続篇、「ギター・オン・ギター2」と参ります。といっても、8ビートの世界ではギター・オン・ギターは当たり前、今日も4ビートです。

あれから、4ビートのギター・デュオとしては、ほかになにがあったっけ、と考えていたのです。すぐに思いあたったのが、これです。

Johnny Smith - 02 Walk Don't Run (HQ)

(2016年9月追記: 自前のユーチューブ・クリップに差し替えた関係で、サンプル音源へのリンクは削除しました。)

ブッキッシュには、ヴェンチャーズのWalk Don't Runのオリジナルはジョニー・スミスのヴァージョンだということはずっと以前から知っていました。でも、じっさいに聴いたのは一昨年のことです。聴いてみれば、いたってノーマルな4ビートの曲で、「あの曲のオリジナル」という意味では、さしたる感懐はありませんでした。

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ジョニー・スミスのセッショノグラフィー

それより、このサウンドは気持いいなあ、と思ったのです。年をとるにしたがって、だんだん強い音から遠ざかり、弱い音の世界に入りこみつつあるようで、そういう気持の変化にぴったりのサウンドだったのですが、もうひとつ重要なのは、ギターでコードを入れていることです。前回も書いたように、やっぱりリード・ギターの隣にはリズム・ギターのコードがある、というのがいちばん落ち着きのいい音なのです。

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ジョニー・スミス・カルテットのリズム・ギター、ペリー・ロペス

Walk Don't Runにはもちろん山ほどカヴァーがあるのですが、ぜひともご紹介したいというほどのものはないし、数が多すぎるので、今日はよけて通らせてもらいます。

◆ Stranger in Paradise ◆◆
たんなる偶然であって、なんの意味もないのかもしれませんが、ジョニー・スミスは、後年ヴェンチャーズがTen Seconds to Heavenのタイトルでカヴァーする、Stranger in Paradiseもやっています。メンバーはWalk Don't Runと同じです。

Johnny Smith Quartet - Stranger in Paradise


Ventures - Ten Seconds to Heaven (Stranger in Paradise)


この曲については、すでに昨年詳述しています。といっても、ひどく忙しない書き方で、駆け足で各ヴァージョンにふれているだけですが。ほかにYouTubeにあるものとしては、パーシー・フェイス盤なんかいいのではないでしょうか。

Percy Faith Orchestra - Stranger in Paradise


バードコールつきのマーティン・デニー盤もそれなりに楽しめます。でも、バードコールをとってしまうと凡庸かも。

Martin Denny - Stranger in Paradise


歌もののいいクリップがないので、この曲のオーソドクスからは外れますが、タイムズのヴァージョンを自前でアップしました。

サンプル The Tymes "Stranger in Paradise"

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知名度の低さが心配なので、よけいなことを書いておきます。So Much in Loveのもっとも有名なヴァージョンはタイムズのものです。


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ジョニー・スミス Walk Don't Run
Walk, Don't Run!
Walk, Don't Run!


パーシー・フェイス
Music of Brazil!/Shangri-La!
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ベンチャーズ・ジャパニーズ・シングル・コレクション
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マーティン・デニー
Quiet Village: The Exotic Sounds of Martin Denny
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by songsf4s | 2010-05-06 23:54 | Guitar Instro