IE9ピン留め
ジェリー・ラゴヴォイ・ストーリー Cry Baby篇(ガーネット・ミムズ、ジャニス・ジョプリン)
 
前々回の「ジェリー・ラゴヴォイ・ストーリー Good Lovinl'篇」で取り上げたGood Lovin'について、トミー・ジェイムズ&ザ・ションデルズのヴァージョンがあるというご指摘を受けたことは、前回の記事に書きました。

わたしはトミー・ジェイムズのヴァージョンをもっていないと記したところ、その後、ファイルのご喜捨を受けましたので、ありがたく頂戴し、そのお裾分けとして、サンプルをアップしました。

サンプル Tommy James & the Shondells "Good Lovin'"

お聴きになればおわかりのように、やはりヤング・ラスカルズ・ヴァージョンに強い影響を受けたものです。トミー・ジェイムズはこのとき高校生だったそうで、その若々しさが魅力的です。

こういう系統の曲を聴くと、Hanky Pankyのヒットはむしろ想定外というべきのような気がしてきます。つぎの大ヒット、Mony Monyのほうが、メイン・ラインといえるのではないでしょうか。いや、自分がそっちのほうを好んだというだけですが。Crimson and CloverやCrystal Blue Persuasionといった、サイケデリック・ポップも好きでしたけれどね。

以上、Kさん、大変お世話になりました。あらためてお礼申し上げます。

さて、ジェリー・ラゴヴォイの三曲目は、ガーネット・ミムズ&ディ・エンチャンターズのヒット、Cry Babyです。しかし、まともなクリップがなくて、いきなりけつまずきました。

ということで、オルタナティヴに逃げます。どちらかといえば、ガーネット・ミムズより、こちらのヴァージョンでご存知の方が多いのではないでしょうか。

Janis Joplin - Cry Baby


サウンドのほうに耳を引っ張られる人間なので、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーも、フルティルト・ブギー・バンドも、なんとかかんとかも、ジャニス・ジョプリンのバンドはみな気に入らなくて、当時はあまり熱心に聴かず、寮なるものに住んでいたので、だれかの盤を脇から聴くのみでした。

いま聴いても、高校生のバンドみたいで、あまり好きになれませんが、ジョニスについては立派なレンディションだと感じます。このアンバランスはどうにかならんのか、です。

わたしの好みはあっさり軽いシンギング・スタイルなので、こういうスタイルがとくに好きなわけではありませんが、しかし、好みを離れていえば、たいしたものだとは思います。冷たい褒め方で相済みませぬ。

じつは、今日の記事は、ゲーリー・チェスターの特集のうち、バート・バーンズ篇とほとんど同じなのです。Cry Babyはジェリー・ラゴヴォイとバート・バーンズの共作だからです。

したがって、じつは、もうあまり書くことがないのですが、以前の記事はクリップが壊滅状態なので(実質的に検閲である。クリップが削除されたわけではなく、日本では視聴できないように設定されている。いやはや、日本国は北朝鮮を目標に日々堕落中ですな)、サンプルをあげることで、同じような記事になるのを正当化することにさせていただきます。

サンプル Garnet Mimms & the Enchanters "Cry Baby"

Cry Babyという曲は、検索すると山ほど転げ出てくるのですが、ジェリー・ラゴヴォイとバート・バーンズが共作したCry Babyは、わが家にはガーネット・ミムズとジャニス・ジョプリンのヴァージョンしかありません。

したがって、ここでこの記事はおしまい、といってもいいのですが、いちおう、もう一曲、ジェリー・ラゴヴォイとバート・バーンズの共作をあげておきます。これまた、以前のバート・バーンズとゲーリー・チェスターの記事で貼りつけた曲ですが。

Erma Franklin - Piece of My Heart


この曲もまた、ジャニス・ジョプリンのヴァージョンのほうが有名かもしれませんが、サウンド、プレイに関するかぎり、アーマ・フランクリンの圧勝で、とくにジャニスが好きなわけではないわたしは、歌についてもアーマ・フランクリンのほうが好きです。

どうでもいい話なのですが、Cry Babyを検索してみて、途方に暮れました。Cry Like a Babyとか、Baby Don't Cryとか、Cry Baby Cryとか、I Cry for My Babyとか、無関係なものが山ほどヒットするばかりでなく、はてはCrystalsのThere's No Other Like My Babyなんていうのまでヒットしてしまうのです(Crystalsにはcryが隠れている!)。

さらにやっかいなのは、Cry Babyというタイトルの曲もたくさんあることです。パーシー・メイフィールドのも、モジョ・メンのも、ファイアボールズのも、デニス・ヨースト&ザ・クラシックス4のも、ジョニー・オーティスのも、みんな同題異曲なのです。むろん、全部確認しました!

というわけで、二番煎じ(そういえば、ちょうど時候なので、三笑亭可楽の「二番煎じ」が聴きたくなってきた)のCry BabyとPiece of My Heartは、なんだかひまそうな記事になってしまいました。

考えてみると、前回のバート・バーンズの記事は、ゲーリー・チェスターが叩いたトラックにかぎるという枷をはめたもので、もうすこし丁寧に書くべきでした。いずれ、きちんとバート・バーンズ・ソングブックをやり直したいと思います。いや、そのまえにジェリー・ラゴヴォイ、次回ぐらいで締めくくる心づもりです。


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ジェリー・ラゴヴォイ
Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side
Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side


ガーネット・ミムズ&ザ・エンチャンターズ
Cry Baby
Cry Baby


ジャニス・ジョプリン
Pearl (Exp)
Pearl (Exp)


ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー
Cheap Thrills
Cheap Thrills


アーマ・フランクリン
Piece of Her Heart: The Epic and Shout Years
Piece of Her Heart: The Epic and Shout Years


トミー・ジェイムズ
Hanky Panky / Mony Mony
Hanky Panky / Mony Mony
# by songsf4s | 2012-01-31 23:57 | ソング・ブック | Comments(0)
ジェリー・ラゴヴォイ・ストーリー Time Is on My Side篇(アーマ・トーマス、タイガース他)
 
昨日の記事をアップしてから、ツイッターで、トミー・ジェイムズ&ザ・ションデルズもGood Lovin'をやっているというご指摘を受けました。

調べたら、アルバムHanky Pankyに収録されていましたが、わたしはこの盤をもっていないので検索に引っかからず、ユーチューブにもあがっていなかったために見落としてしまいました。ここにサンプルをおけるといいのですが、手元にないので、どうかあしからず。

ジェリー・ラゴヴォイの曲で、Good Lovin'と並んで有名なのは、ソングブックのタイトルにもなっている、Time Is on My Sideでしょう(ノーマン・ミードの別名でクレジットされている)。この曲がいまでも知られているのは、主としてストーンズのおかげです。

The Rolling Stones - Time Is on My Side (45 ver.)


わたしが本格的に聴きはじめる以前のことなので気づいていませんでしたが、チャート・ブックを見たら、Time Is on My Sideは、ストーンズにとってはじめてのビルボード・トップ10ヒット(6位)でした。

いちばんよく聴いたのは、歓声ばかりで音楽があまり聞こえないGot Live If You Want It収録のライヴ・ヴァージョンでした。以下はGot Live If You Want It丸ごとクリップの真ん中の部分で、Time Is on My Sideは8:40からはじまります。

The Rolling Stones - Got Live if You Want It (Part 2)


こっちで聴いていたという方もいらっしゃるでしょうから、念のためにギター・イントロ・ヴァージョンも貼りつけておきます。

The Rolling Stones - Time Is on My Side (guitar intro ver.)


The Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side 1953-2003には、オリジナルである、トロンボーン・プレイヤーのカイ・ワインディングのヴァージョンが収録されています。

Kai Winding - Time Is on My Side


トロンボーン・インストというのは、なんだか据わりが悪く感じますが、大仰なサウンドはなかなか楽しめます。

このジェリー・ラゴヴォイ・シリーズのあとのほうで、ラゴヴォイの特徴を検討するつもりですが、このようにミディアム・テンポでドラマティックに盛り上げるのが、彼の好みのひとつだったのだろうと思います。

トロンボーン・インストのままでは、この曲が生き残るのはむずかしかったでしょう。歌ものTime Is on My Sideは、アーマ・トーマス盤が最初だったのだと思われます。

ライヴばかりたくさんあって、まともなのがないので、イントロに妙なアナウンスがかぶさった汚いクリップを貼りつけます。あしからず。

Irma Thomas - Time Is on My Side


お聴きになれば一目瞭然、ストーンズはアーマ・トーマス盤をコピーしたようなもので、ギターのサウンドやラインまで似ています。

さすがに女声コーラスまではコピーしていませんが、このコーラスが後年のYou Can't Always Get What You Wantに遠くこだましてしまったような気がしなくもありません。あれはアル・クーパーのアレンジでしたが。

わが家にはほかにウィルソン・ピケットのヴァージョンがありますが、クリップは見あたらないし、とくにどうという出来でもないので、サンプルもあげずにおきます。

イギリスでは、ストーンズ盤のヒットを受けて、ムーディー・ブルーズがデビュー・アルバムでカヴァーしています。

The Moody Blues - Time Is On My Side


Go Nowをご存知の方なら大丈夫ですが、Night in White Satin以降しか知らない方は、こういう初期のシンプル&ストレートフォーワードなムーディー・ブルーズは、違和感があるかもしれません。

日本のローカル盤では、なんといっても、タイガースのカヴァーが記憶に残っています。しかし、スタジオ録音のクリップはないので(はじめから存在しない?)、ライヴ・クリップを貼りつけます。

ザ・タイガース - Time Is on My Side (live)


わたしはタイガースのファンではなかったのですが、いまになってこういうものを聴くと、若干の感懐なきにしもあらずです。けっこうまじめにやっているし、なんていっては、失礼かも知れませんが!

ジェリー・ラゴヴォイは、バート・バーンズと共作しているほどで、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーを源流とする、「ブルー・アイド・ソウル・ソングライター」(自前造語失礼)ですが、ここまでは、オリジナルや初期のR&Bヴァージョンではヒットせず、白人のカヴァーでヒットしたものばかりでした。次回は、黒いままでヒットした曲を、と思っています。


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ジェリー・ラゴヴォイ
Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side
Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side


ローリング・ストーンズ
12x5
12x5


ローリング・ストーンズ
Got Live If You Want It
Got Live If You Want It


アーマ・トーマス
Time Is on My Side
Time Is on My Side


ムーディー・ブルーズ
Introduction to the Moody Blues
Introduction to the Moody Blues


タイガース
レア&モア・コレクションI LIVEヒストリー編
レア&モア・コレクションI LIVEヒストリー編


トミー・ジェイムズ
Hanky Panky / Mony Mony
Hanky Panky / Mony Mony
# by songsf4s | 2012-01-30 23:57 | ソング・ブック | Comments(0)
ジェリー・ラゴヴォイ・ストーリー Good Lovinl'篇(ラスカルズ、グレイトフル・デッド他)
 
今日はThe Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side 1953-2003という、ジェリー・ラゴヴォイ(どこのサイトでも発音を発見できない難読姓。ご存知の方がいらしたら乞御教示)のソングブックを聴いていました。

子どものころからもっとも親しんだジェリー・ラゴヴォイの曲といえば、当然、これ。

The Young Rascals - Good Lovin'


日本ではシングルのリリースがものすごく遅れて、Once Upon a Dreamのときでした。B面はそのOnce Upon a DreamからアメリカではシングルA面としてカットされたIt's Wonderfulだったのだから、これだけでどれくらい遅れたかがおわかりでしょう。

このシングルは、たしか、1969年の学園祭の打ち上げで、好奇心から飲んだ酒のせいで(小生十六歳でしたな)、みんなで寮の四階から「かわらけ投げ」をすることになり、そのとき聴いていたシングル盤を片端からぶん投げているあいだに、なくしてしまいました。

わたしはせこい人間なので、酔眼朦朧としながらも、ちゃんとレーベルを確認して、「なに? テンプスのBeauty Is Only Skin Deep? 俺んじゃねえからいいや」てな調子で、自分のだいじな盤は投げないように、注意深くやっていたのですが、だれか(たぶんテンプスの持ち主!)に隙を見て投げられてしまったようです、って、どうでもいい話でした!

気になる曲のオリジナルはできるだけ集めてきたのですが、Good Lovin'はどういうわけか遭遇せず、オリンピックスのヴァージョンを聴いたのは比較的最近のことです。

スタジオ録音より先にテレビ・ライヴが見つかったので、出来がいいそちらのほうを。オルガンはビリー・プレストンと表示されています。

The Olympics - Good Lovin'


なんだか、カッコいいのだかわるいのだか、とっさには判断しかねますが、力強いノリは買えます。

大ヒット曲のわりにはカヴァーがすくなく、わが家にあるものでクリップが見つかったのは、山ほどあるグレイトフル・デッド盤をのぞけば、これぐらいでした。

Jay & the Americans - Good Lovin'


ジェイ&ディ・アメリカンズなので、当然のごとくラテン・フィールが入ってきます。ジェイ・ブラックの声が嫌いでなければ、悪くないヴァージョンでしょう(残念ながらわたしは不得手。ただし、これくらいのヴォイス・コントロールなら、嫌いというほどではない。カンツォーネ風の曲にめげるだけ)。

デッドのGood Lovin'は、スタジオ録音が二種、ライヴは両手の指と両足の指を足してもまだ不足というぐらいの数があります。メイジャー・デビュー以前からレパートリーだったのですが、Shekedown Street以後のアレンジがいいと思います。

まずは、そのShakedown Street収録ヴァージョンを。ただし、近年のCDにボーナスとして入っている、ボブ・ウィアのかわりに、プロデューサーのローウェル・ジョージがリード・ヴォーカルをとったアウトテイクをサンプルとして。

サンプル Grateful Dead feat. Lowell George "Good Lovin'"

つぎもほぼ同じものですが、ペダル・スティールなどは入っていない、グレイトフル・デッドのオフィシャル・リリースト・ヴァージョン。こちらのヴォーカルはボブ・ウィア。まだピアノはキース・ゴッドショーなので安心してお聴きあれ。

Grateful Dead - Good Lovin' (Studio Version)


同じ時期のライヴ録音も貼りつけます。78年のエジプト・ツアーのピラミッド・ライヴ(スフィンクス・ライヴだったか?)から。こちらもまだゴッドショー在籍です。

Grateful Dead - Good Lovin' - Egypt 9-16-78


エジプト・ライヴは評判がよくないのですが、この曲に関するかぎり、ボロクソにいうほどじゃないじゃんか、です。キース・ゴッドショーとしてはグランド・ピアノで弾きたかったでしょうが、なんせ砂漠のど真ん中ですからね。

もう残り時間僅少なので、これを最後の曲にします。モータウンのエルジンズのカヴァー。なかなかけっこうな出来です。

サンプル The Elgins "Good Lovin'"

駆け足でGood Lovin'だけ聴きましたが、ジェリー・ラゴヴォイの代表作はこれ一曲というわけではないので、次回はたぶんこのつづきをやることになるでしょう。


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ジェリー・ラゴヴォイ
Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side
Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side


ラスカルズ
Original Album Series
Original Album Series


グレイトフル・デッド
Shakedown Street (Dig)
Shakedown Street (Dig)


ジェイ&ディ・アメリカンズ
Jay & The Americans / Sunday & Me
Jay & The Americans / Sunday & Me


エルジンズ
Motown Anthology
Motown Anthology
# by songsf4s | 2012-01-29 23:55 | ソング・ブック | Comments(0)